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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
751部分:第六十話 楽進、辛い料理を作るのことその十一
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第六十話 楽進、辛い料理を作るのことその十一

「性格はそれ程な」
「悪くはないと思うがな」
「口は確かに悪いけれどな」
「それでも性格自体はな」
「崇秀は性格は悪くないぞ」
 それは兄が証明した。
「特にな」
「そうか?」
「あまりそうは思えないがな」
 夏侯姉妹はそうは思えずだ。こう言った。
「確かに私は料理はできないがだ」
「姉者は家事はな」
「いや、これでもそういうことは嫌いではないぞ」
「華琳様のことを思えばだからな」
「私とて女だ」
「それは確かだ」
「それはいいんじゃないのか?」
 フランコもそれはいいとした。
「ただな。それでもな」
「それでもだというのか」
「あんたが料理が下手なのは事実だな」
 それはだという彼だった。
「俺達じゃなければ食ってそれで死んでたぞ」
「そこまで言うのか」
「俺は嘘は言わないからな」
 本当に嘘を言わないフランコだった。
「だからそれはな」
「うう、私は言われるのも仕事なのか」
「姉者、それは諦めてくれ」
 妹も今回はそれを否定できなかった。
「姉者は言いやすい相手だからな」
「だからだというのか」
「そうだ。しかしだ」
「しかし。今度は何だ」
「それが姉者のいいところだ」
 微笑んでだ。姉に告げた。
「姉者のその言いやすさは親しみやすさでもあるのだ」
「ううむ、そうなのか」
「安心しろ。誰も姉者を嫌ってはいない」
 それはないというのである。優しい笑顔でだ。
「むしろ好きだ」
「私は好かれているのか」
「そうだ。だからこそ言うのだ」
「はい、私も嫌いではありません」
 ここでだった。秦崇秀も微笑みで話した。
「夏侯惇さんのことは」
「本当にそうか?」
「では毒舌を抜きにお話しましょうか」
「うむ、頼む」
「曹操さんに対してあくまで一途で」
 まずはそれがいいというのである。
「それに純真で天真爛漫で」
「そういったところがいいというのだな」
「そうです。だからこそいいのです」
「褒められているのはわかるな」
 それは夏侯惇本人にもわかった。実によくだ。
「ではいいとするか」
「はい、誰にも向き不向きがあります」
 秦崇秀はだ。何処か邪な笑みになって述べた。今度はそうなっていた。
「夏侯惇さんはあくまで。脳筋であるべきなのです」
「それは毒舌だな」
「そう思われて結構です」
「全く。つまり私はあれか」
 困ったような顔でだ。今共にいる仲間達に話した。
「女らしいことよりも。力仕事がいいのか」
「それはまあ。あれだな」
 ここでガルフォードの言葉が濁った。
「あんたはいつも通りやってくれればいいからな」
「では女の仕事は」
「絶対にするべきじゃないな」
「はっきり言うな
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