戦姫絶唱シンフォギア無印
生きるのを諦めない
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自壊するまで走って走って走り続ける。
そう決意し、今にも爆発しそうな心臓と肺を押さえ込み、俺は自分でも信じられないスピードで突っ切る。
「お、お兄ちゃんはやーい!」
「おう、サラマンダーよりは遅いけど……うわぶっ!?」
足がもつれ、そのまま地面に叩きつけられる。
何分間全力で走ったかわからないが、すぐに立ち上がれないことから考えるに限界は近いだろう。
息を荒く吐きながら、後ろから猛スピードで走ってくるノイズ達が見えた。
一瞬だけ、諦めるかとも思ったがある人の言葉が胸に浮かんだ。
『生きるのを諦めるなッ!』
「そう、だなッ!!」
再び女の子を背負うと走り出す。
あの日、あの時、俺は生きることを諦めそうな人を助けた。けれど逆に俺は生きることを諦めそうになった。
多分、あの人がいなかったら俺はあの歌を歌って死んでいただろう。
それからの日々は辛かったし、後悔したことも沢山ある、死にたくなったし、全部を投げ出したくなるときもあった。
だけどこの言葉が胸に生き続ける限り、俺は生きるのを諦めない。
「絶対に、諦めないッ!!」
梯子を登りながら、自分に言い聞かせるようにつぶやく。
登りきった途端に、俺は仰向けに倒れ込む。
巻いたかなんて分からないが相当な高さを登ったはずだ。しばらくはノイズは来ないと思いたい。
そんな時、疲れ果てていた女の子が泣きそうな顔になりながら俺に問いかけてきた。
「死んじゃうの?」
「大丈夫、あとは――――なっ!?」
安心させるために首を振って気づいた。
もう眼前にノイズたちが迫っていたのだ。
逃げ切れない、震えそうな体を必死に押さえ込み抱きついてきた女の子を庇うように抱きしめる。
ジリジリと迫ってくるノイズたちのせいか、妙に心臓の鼓動が早い。
いや、体が熱い、まるで熱した金属が身体中に駆け巡っているような感覚。
まだ、まだだ。まだ身体は動く、なら俺がすべきなのは女の子を抱えて怯えることじゃない。
生きるために行動する。
「生きるのを諦めるなッ!!」
ふと、胸に歌詞が浮かんだ。
俺は息を吸うと一息に歌った。
「――――……」
ドクンと、ナニカが脈動するのを感じた。
??????サイド
「位置は特定できんのかッ!」
「出来ましたッ! B地区の……なんだこれは!?」
オペレーターの男性がモニターを見ながら驚愕する。
ノイズの反応を追い、ようやく反応を絞り込めたところでノイズとは別の高密度エネルギーを検知したからだ。
オペレーターの男性を怒鳴った男、風鳴弦十郎は目の前にある大型モニターのWarningの文字を食い入るように見る。
「どういうこと
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