暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1818話
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は影時間になったらどこか郊外まで影のゲートで転移して、機体の調子を確認する……って事でいいか?」
「ええ、問題ないわ」

 このペルソナ世界で、影時間に適性のある者がどれくらいいるのかは分からない。
 だが、タルタロスが物語の中心となる可能性が高い以上、恐らく影時間に適性のある者はこの辺りに生まれる可能性が高い。
 つまり、郊外まで行けば……もしくは、それこそ東京から離れてどこか山の中にでも移動すれば、影時間ならPTとかを出しても見つかる可能性はかなり少ない訳だ。

「なら、明日影時間になった迎えに来るから」

 そう言葉を交わし、影のゲートで自分の部屋に戻り……そのまま影時間が終わるのを待つのも暇だったので、眠りにつくのだった。





「ワンワン! ワフ!」

 翌日、微妙に曇っていつ雨が降ってもおかしくない時間、俺は暇潰しに神社に来ていた。
 うん、何だか最近よく神社に来てるけど、ここは人があまりいないし、犬がいるしで、暇潰しに丁度いいんだよな。

「ほら、食べ終わったか?」
「ワフ!」

 ドッグフードを食べ終わった犬は、嬉しそうに尻尾を振りながら吠える。
 その犬の頭を撫でながら、ふと何気なく撫でていない方の手を白炎に戻して炎獣を生み出す。
 生み出されたのは、一回り小さい犬。

「グルルルルル」

 今まで嬉しそうに俺に撫でられた犬は、いきなり出てきた炎獣に警戒の声を漏らす。
 だが、炎獣はそんな犬に近づいていき、鼻をくっつける。
 ……炎獣だが、その熱量は人肌程度だ。
 人間が触れても問題ない程度の熱さ……暖かさなので、犬が触れても火傷をするような事はない。
 それで犬も炎獣に敵意はないと判断したのか、そっと近づいていくのだった。
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