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転生とらぶる
ペルソナ3
1818話
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なるだろう。

「それと、明日から何日かはまたタルタロスにいかないで休みにしたいと思う」
「ちょっと、本気? 昨日まで休んでいた原因の私が言うのも何だけど、折角今日タルタロスの攻略を再開したのに、また明日から何日か休むなんて……」
「ああ、本気だ。……そもそも、ゆかりは今の自分の状況が分かっているのか? 精神的、肉体的にも疲れ切っていて、とてもではないが今日だけで疲れが取れるとは思わない」
「それは……」

 ゆかりも現在の自分の状況は理解しているのだろう。俺の言葉に不満そうにしながらそれ以上文句を言うようなことはない。
 実際、あれだけペルソナを使いまくったのだから、その心身に残る疲労はかなりのものだろう。
 例えとして適切かどうかは分からないが、ボクシングの試合だって半年とか数ヶ月とか、それくらいの間隔を置いて行われる。
 それだけ戦いの中で身体に残ったダメージを消すというのは難しいのだ。
 ……まぁ、ゆかりの場合は直接騎士のシャドウによって身体的なダメージを受けたことはないのだから、問題なのは精神的な疲労だけなのだろうが。
 だが、身体的なダメージと違って精神的な疲労は目に見えないだけに、慎重にならざるを得ないのも事実だ。
 ガルを限界まで使う……それも、まだペルソナを使い始めてから1ヶ月も経っていないゆかりが、だ。
 この状況で明日にでもすぐにタルタロスの攻略を始めると言っても、とてもではないがそれを許容は出来ない。
 俺がやりたいのは、ゆかりを精神的、身体的に追い詰めることではなく、ゆかりにペルソナ使いとして経験を積んで貰う事なのだから。
 ゆかりがこの世界の原作でどのような活動をしたのかは、俺には分からない。
 また、既に原作が始まっているのかどうかも分からないが、とにかくゆかりを原作以上に鍛える事が目的の1つなのだ。
 そのゆかりに無理をさせるような真似を、俺が許容出来る筈がない。

「それに……さっきタルタロスに入ってきた2人を見た……いや、その声を聞いただろ? この状況で俺達がタルタロスを攻略すれば、それを向こうに見つけられるかもしれない。桐条グループに俺達の事を知られるのは、出来るだけ避けたいんだろ?」
「それは……」

 まぁ、ぶっちゃけ、俺の影のゲートを使えば、その辺りの心配はしなくてもいいのかもしれないが……ただ、ターミナルを使うにはエントランスの利用は必須だ。
 それだけは、どうしても誤魔化す事は出来ない。
 桐条や真田が具体的にどのくらいの階層を攻略しているのかは分からないが、それでもエントランスに戻ってくる時は、瞬時に転移出来るターミナルを使うだろう。
 エントランスの前で偶然出会う……なんて事になったら、誤魔化しようがない。
 いや、荒垣だけなら誤魔化せるだろうが、そこに
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