その十「夏休みだー!!」
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!? テメッ!」
「あれ〜? 暴力ですか〜? いけませんよ〜暴力で解決だなんて〜。
先生、校長先生、PTA会長、権力を持った大人に助け、求めちゃおうかな〜?」
「ぐっ」
イラッときて咄嗟に掴んだ、飯の胸ぐらを放す…がやはりムカつくので軽く突き飛ばした。
「おっと。まぁ…これくらいは目をつむってあげますよ。
僕の方が貴方より大人ですからね〜」
コイツ……本当で嫌いだ。
「じゃっ遊びに行こうぜー!!」
「イエーイ! アタシ、カラオケ行きたいんだけどー」
「僕は……カラオケ苦手だな…」
「えーなんでだしー? しおの歌聞きたいー」
「聞きたいー、大丈夫だよ! 音痴だったとしても…」
「…ち、ちよ子?」
「全力で笑い飛ばしてしてあげるから! あははっ…ゴブゥ!!」
考えるよりも先に反射的に、アホを殴っていた。
「あ……ありが「別にあんたの為にやったんじゃない。あのアホがムカついたからだ」
「照れてます?」
「照れてねーよ!」
「もうっあっくんの照れ屋さんっ♪」
「もう…復活したか…」
最近アホの復活するスピードが早くなってきている気がする…。ボクシングジムでも通うか?
「んじゃカラオケでケッテーイ!」
「はっ!? 俺は行くだなんて一言もっ」
「しおちゃん! メッシー!」
「…すまない、終殿」
「緑屋!? あんた…」
「旅は道連れ世は情けってやつですよ〜終さん」
「それ使い方間違ってねーか!?」
「カラオケ店へゴーゴー♪」
「ゴーゴーカレー食べたーい♪」
「放せコノヤロー共がァァァ!!」
完全に拉致された感じで俺はカラオケ店に連れていかれ、みっちり夜までずっと注文係をやらされた…。
「なんで無理やりカラオケに連れて来られておいて、一曲も歌えねぇんだぁああああ!!?」
※それがチミの運命なのさっ☆
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