748部分:第六十話 楽進、辛い料理を作るのことその八
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第六十話 楽進、辛い料理を作るのことその八
「本当に何時何をしてくるかわからないのだ」
「否定できないけれどな。とにかく今は大丈夫だ」
「ああ、あとな」
ここでテリーが八神について一言話した。
「こいつが闘うのは自分と同じ位強い奴だけだ」
「何だよ。じゃあ暴力が嫌いってのは」
「そうさ。弱い奴はいたぶったりしないんだよ」
テリーはこう馬超にも話した。
「卑怯なところはないから安心してくれ」
「そうなのかよ」
「とにかくだ。音楽だな」
八神からだ。言ってきたのだった。
「それなら俺もだ」
「協力してくれるんですね」
「そうさせてもらう」
劉備に対しても答えた。
「それではな」
「有り難うございます」
劉備は八神のその言葉を受けて笑顔で礼を述べた。だが八神は劉備のその笑顔を見てだ。いささかいぶかしみながらこう言った。
「礼か」
「どうかしたんですか?」
「いや、俺は礼を言われたことが殆どない」
「そうなんですか」
「その俺が礼を言われるとはな」
そのことにだ。違和感を見せているのであった。
「妙な感じだな」
「そうなんですか」
「だがいい。それではだ」
劉備の礼を受けてだ。それからだった。
彼もまたベースを持つのだった。それを聞いてだ。
それまで陣中で袁術達が乗る車を作っている李典がだ。楽進からその話を聞いてだ。笑顔でこう言った。
「よかったやないか」
「よかったのか」
「そや。これで楽器は全部揃うたんやな」
「それはそうだが」
「ほなええやん。これで話が進むで」
「しかし。あの八神という男はだ」
楽進もだ。警戒する顔でこう話した。
「あまりにも危険だ」
「そやから気をつけろっていうんやな」
「そう思うがな。私も」
「まあそやろな」
李典もだ。それは否定しなかった。そして彼についてこう話すのだった。
「あの兄ちゃんな」
「うむ」
「相当やばいで。強いだけやなくて」
「性格もだな」
「その性格が問題や。あの兄ちゃんは人間の世界の外にいる」
そうした人間だというのである。
「本能で闘う。そんな人やな」
「本能か。そうだな」
「そんなんと闘ったら洒落にならんで」
「御前も私もだな」
「ほなあの兄ちゃんに勝てるか?」
李典は真剣な顔で楽進に問うた。
「勝てても生きられるか?あの兄ちゃんとやり合って」
「それは」
「そやろ。死ぬの覚悟せなあかんで」
そこまでの相手だというのだ。八神はだ。
「そういうこっちゃ。あの兄ちゃんはほんまにやばいお人や」
「出来るなら相手に回さないことか」
「敵におったら。覚悟するこっちゃな」
「そういうことになるか」
「そういうこっちゃ。まあ何はともあれ」
李典はだ。明るい声で話した
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