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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
復活の狂獣
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これまでのあらすじ


偶然のおかげとはいえ「速度の完全」セルトマン一味の一人コールを倒した俺たち。
そこから解ったことは、敵の完全にエネルギー切れなどないと言うこと。


これ以上は時間を与えられない。
俺たちは多少強引な、半分以上が賭けになる作戦に出た。

しかし、それは失敗した。
俺たちは遅かったのだ。


大聖杯は起動してしまい、聖杯戦争は始まった。


そして今、俺たちの前に現れたのは――――!!!



★☆★☆★





「セフィロス!!!」

「召喚されたのか――――!!!」

今、蒔風たちの前にはかつて戦った、過去の英雄が立ちふさがっていた。




「さしずめ、あなたはキャスターと言ったところでしょうか」

「さぁてな。クラスを設けるならそうなるだろう」

そして、ショウとアリスの前には、消滅させられたはずの“LOND”




遠くに見える影を捕え、観鈴が驚きの声を上げた。

「二騎!?」

「そんな・・・・サーヴァントは一人一騎じゃないの!?」


当然のことながら、「EARTH」ビルで待機しているメンバーの誰一人として、令呪を宿したものはいない。
無論、外で戦闘を行っている者にもだ。



「マズイ!!」

アライアと交戦していた理樹が、その光景を目の当たりにして声を荒げた。
即座にアライアとの戦いを投げ捨て、「EARTH」ビルの地下に向かってバリアを発生させようと腕を振るう。


もはや、猶予はない。
召喚された以上あの二体は仕方ないとして、それ以上の召喚は防がなければならない。

こうなれば、ここの地脈が死ぬことになっても大聖杯を止めなければ―――――!!!



「おいぃ!!私を無視して何しようとしているのだァァァアアアアア!!!!」

「なッ、がゥッ・・・・!?」

しかし、その攻撃はアライアの突進によって止められた。
背中のど真ん中を突かれ、バリアは張ったものの体勢を崩される。


周囲には、リトルバスターズのメンバーがいる。
理樹の装甲を纏い、武器にしているもののいかんせん押され気味だ。


リトルバスターズ、というチームは、確かに心強いチームではある。
しかし、その本質は何でも屋という側面が強く、戦いに強い、というメンバー構成ではない。

事実、戦い向きではない小毬やクド、西園たちは裏方のサポートに回っている。


さらに理樹のバリアを纏っても、硬さが防げるだけでその威力が完全に防げるわけではない。
あくまでも彼らは「武装」しているだけなので、あくまで身に着けているだけなのだ。

喰らえば、その勢いはしっかりと体に食らう。


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