第六章 Perfect Breaker
復活の狂獣
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要は、防弾チョッキと同じようなものだ。
銃弾は防ぐが、その威力は殺せない。
理樹自身が持てば変わってくるのだが、この状況でそれは難しい。
それを踏まえ、この中で本当の意味で無傷と言えるのは理樹だけだ。
そして、アライアに攻撃らしいものを入れられるのは真人と理樹のみ。
アライアは、あの一瞬からさらに硬化していっていた。
もはや理樹自身の力か、真人の怪力でなければ傷を負わせることすら難しい状況だ。
(そんな中で、彼ら暴走させるなんて・・・・・!!!)
もう、理樹の中で倒すことに迷いはない。
しかし、実際にそれが実行可能かどうかは別問題だ。
「恭介!!みんなを下げて!!」
これ以上、戦いがどう激化するか予測がつかない。
そんな中での戦いとなれば理樹のバリアの出番なのだが、アライアと戦いながらそれができるわけもない。
故に、理樹は恭介に皆を下げてもらうように頼んだ。
彼がついていれば、恐らく大丈夫だろう。
絶対とは言い難いが、「EARTH」(仮)まで下がればまだ無事なはずだ。
「俺は残るぜ、理樹っち」
「俺もだ。これ以上この筋肉バカにいいところを取られてはいられんからな」
だが、その理樹の左右に真人と謙吾が並ぶ。
謙吾の攻撃は確実に命中しているのだが、真人に比べるといかんせんパワーが足りないのだ。
歯がゆい思いをしているのは、彼が一番だろう。
「うん。僕一人じゃ辛いしね。頼むよ!!」
「おう!!」
「任された!!」
バリアのナックルを打ち鳴らし
バリアでの竹刀を振るい
そして、その友の想いを翼にはためかせ。
薄緑の翼は、再び最硬の敵に挑みかかる。
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「セフィロス・・・・あんた、セイバーか」
「・・・・らしいな。だが今となっては意味のないことだ」
クラウドが語りかけ、その中で蒔風が思考を整理する。
(考えろよぉ・・・・・・セルトマンは大聖杯を起動させ、こうして英霊を召喚させた・・・・)
緊張した面持ちで、蒔風がセフィロス、そして遠くの“LOND”を見る。
(かつて世界を破滅させようとした男。かつて世界を一つにしそれを我が物としようとした男・・・・英雄としちゃペケだが、反英雄としちゃ及第点・・・・)
そこで、違和感に引っ掛かる。
しかしそれがなんなのかはまだわからない。
(とにかく、セルトマンは一人で召喚したとみていい。確かに、魔力量さえあれば複数のサーヴァントを率いることは可能だ。しかし)
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