暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
不意打ちの乱入者
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ARTH」のことさ。とにかく、いろんなことを為してきた「EARTH」。障害としてはぴったりだ』

「・・・まさか」


『君らに最後のチャンスだ。私の最後の障害として、存分に抵抗してくれたまえ』


最初から、この男には負ける気は無い。
勝つことが前提の障害だと、アーヴ・セルトマンははっきりと断言する。


勝つことがわかっていても、障害があるのとないのとではやる気が変わると言い放つ。



「お前・・・・ふざけんじゃねえぞ」

『それ、三回目』

「ああ、大事なことだから三回言ってやったよ。お前、本当にイカレてんじゃないのか?」

『うーん・・・・完璧な私はそうあるはずないんだがなぁ・・・・まあとりあえず・・・・宣戦布告はしたよ』


「あー、よし。おーけぇおーけぇ・・・・・・いつでも来いよ。クソ野郎」


蒔風が睨み付けてその宣言に応じる。
周囲に集まっていたメンバーからも、やってみろ、と言う無言の気迫が上がる。


そして、男もまた応じて言葉を発した。

「じゃあ始めようか」



スピーカーから出るような声ではなく、はっきりとした声がロビーにした。



「なに!?」

ド ド ド ド ド ド ォ ッッッ!!!

「いつでも来いと言ったのはそっちだろ?ま、もともとこのつもりだったけど――――」



砲撃される「EARTH」。
炎のように赤い砲撃が、そのビルを殴打して行く。


理樹が飛び出してバリアを張り、それを防いで土煙が晴れるとその先に



「セルトマンッッ!!!」

「そんなに声を荒げなくても聞こえるだろ?」


四人の男を従えたアーヴ・セルトマンが、不敵な笑みを浮かべて「EARTH」外門をゆっくりと越えてきた。



「さあ、はじめようじゃあないか!!本気出してくれよ、蒔風!!あっさり終わったらつまらないからさ!!」



いきなりの襲撃。奇襲。
その足元から魔法陣があふれ出し、四人の男が飛び出してきた。


開戦である。
だが、これほどまでに不意打ちなものはかつてなく


「くそ、戦えるのか・・・この状況で・・・・!!」


「EARTH」最強とされる男は、いまだに全力を取り戻していない。



to be continued

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ