第六章 Perfect Breaker
不意打ちの乱入者
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ARTH」のことさ。とにかく、いろんなことを為してきた「EARTH」。障害としてはぴったりだ』
「・・・まさか」
『君らに最後のチャンスだ。私の最後の障害として、存分に抵抗してくれたまえ』
最初から、この男には負ける気は無い。
勝つことが前提の障害だと、アーヴ・セルトマンははっきりと断言する。
勝つことがわかっていても、障害があるのとないのとではやる気が変わると言い放つ。
「お前・・・・ふざけんじゃねえぞ」
『それ、三回目』
「ああ、大事なことだから三回言ってやったよ。お前、本当にイカレてんじゃないのか?」
『うーん・・・・完璧な私はそうあるはずないんだがなぁ・・・・まあとりあえず・・・・宣戦布告はしたよ』
「あー、よし。おーけぇおーけぇ・・・・・・いつでも来いよ。クソ野郎」
蒔風が睨み付けてその宣言に応じる。
周囲に集まっていたメンバーからも、やってみろ、と言う無言の気迫が上がる。
そして、男もまた応じて言葉を発した。
「じゃあ始めようか」
スピーカーから出るような声ではなく、はっきりとした声がロビーにした。
「なに!?」
ド ド ド ド ド ド ォ ッッッ!!!
「いつでも来いと言ったのはそっちだろ?ま、もともとこのつもりだったけど――――」
砲撃される「EARTH」。
炎のように赤い砲撃が、そのビルを殴打して行く。
理樹が飛び出してバリアを張り、それを防いで土煙が晴れるとその先に
「セルトマンッッ!!!」
「そんなに声を荒げなくても聞こえるだろ?」
四人の男を従えたアーヴ・セルトマンが、不敵な笑みを浮かべて「EARTH」外門をゆっくりと越えてきた。
「さあ、はじめようじゃあないか!!本気出してくれよ、蒔風!!あっさり終わったらつまらないからさ!!」
いきなりの襲撃。奇襲。
その足元から魔法陣があふれ出し、四人の男が飛び出してきた。
開戦である。
だが、これほどまでに不意打ちなものはかつてなく
「くそ、戦えるのか・・・この状況で・・・・!!」
「EARTH」最強とされる男は、いまだに全力を取り戻していない。
to be continued
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