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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
不意打ちの乱入者
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悪感を表す蒔風。
だが、それでも口に出さないだけで何かあるのか、と思ってしまうあたりはこの男の人の良さと言うか甘さと言うのか。



『だがね、それであっさり世界を破壊して自分がいて、それで貴方は完璧な存在です、と言われても実感がないだろう?答えをいきなり明け渡され、その過程や方程式がわからないと納得できないのと同じで』

「だから?」

『あっさりしてるね。ま、その方が楽だけど・・・・私はね、蒔風。君らに戦いを仕掛けたいのさ』

「・・・はぁ?」

蒔風が素っ頓狂な声を上げる。
コイツ何を言ってるんだ?


『世界の護り手として、存在してからまだ三年経ったか経ってないかの組織。にもかかわらずその実績は華々しい物ばかり。世界の大結合、巨大邪神事件、赤銅大戦・・・・・あと、ワルプルギスの夜撃破だったかな?』

「・・・おい・・・ちょっとまて」

『あ、あとは蒔風が「EARTH」局員を消していく事件とか、邪神倒した後にセフィロスとかいう奴倒してたっけ?確かマリアージュ事件も「EARTH」の協力で・・・・』

「待て!!お前、何故知っている・・・・!?」


ワルプルギスの夜撃破は、「EARTH」の局員なら彼等からの聞いた話で知っている。
管理局にも、報告書の形で伝わっている。

だが、それだけだ。
それ以外の人間は、知るはずもないし知らなくていい。


だと言うのに


過去から一気に塗り替えられ、ワルプルギスの夜どころか魔女の存在すら根本から消滅したと言うのに、なぜこいつはそのことを知っているのか――――!!!
しかも、こいつは蒔風がかつて一時的とはいえ局員を消したことも、そしてフォーティーンを撃破した後のセフィロスとの戦闘も知っていた。


「お前、本当に誰だ」

『それ以上に気になることがあるだろ?それとも、この問答もそれを理解するための情報収集かな?』



不気味だ。
蒔風は首筋に嫌な感覚がまとわりつき始めるのを感じていた。


だが同時に推測も立てやすい。
非常に魔術師らしくない手段だが、ハッキングをしたのかもしれない。もしくは侵入して資料を見たのかもしれない。


蒔風が思考し、その推測を立てて不気味な男から逃れようとする。
しかし、目の前の男はそれを容易く

『ワルプルギスの夜の時さ、まさか彼女の願いをヤミーで代替できるとはね』

打ち砕く。


「なん・・・・で・・・・・」

報告書には「ある少女」の願いでワルプルギスをはじめとする魔女を消滅させたと記した。
だがその少女のことは一切書いてないし、ヤミーと言う単語は欠片すら出てこないのだ――――!!!



「何故知っている!?」

『そんなことより、「E
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