第六章 Perfect Breaker
不意打ちの乱入者
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らでも考えは出てくるが、どれもが現実的ではない。「それ使って何か小説でも書けば?」クラスの物止まり。
だが、蒔風は妙にその考えを捨てきれない。
ゴンゴン、と頭を軽く殴ってから、その考えを捨てようとする。
「うーん・・・・わからん・・・・」
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「一刀はどう思うの?」
「なにが」
一刀の部屋で、理樹と一刀がゲームをしている。
今日は珍しく二人とも一人きりで、暇だからと言ってゲームに興じていた。
その間に、理樹から一刀に話を振ったのだ。
「あの男のこと。戦ったの、一刀と僕でしょ?」
「まあ他にもいるけどな。ヤバかったらしいけど」
セルトマンとされる人物と戦ったのは、この三人のほかにはティアナ、氷川、名護の三人だ。
だが三人は口をそろえて「戦いにならなかった」と述べる。
三人が三様の攻撃を敢行し、様々な武装、能力の全てを駆使しても、その悉くが男には通用しなかっと言うのだ。
しかし、効かなかったわけではない。
当たれば多少なりとも身じろぎし、唸り声程度は上げていたのだから。
だが、その攻撃のほとんどは回避することで無効化されていた。
ガトリングを構えれば走り回られ、双銃を向ければ弾幕を吹き飛ばされ、刃を振り下ろせば太刀筋を見切られる。
その内にすべてを破壊され、彼らは敗北を期したのである。
「一刀はどうだったのさ?」
「俺か?俺の攻撃は結構当たってたと思うぞ―――うぁっ!?お前その隙にそう来る!?」
「油断大敵でしょ?―――当たったの?」
「ああ、割とな。でもなんだろうな・・・・あいつ、俺がだれの何の力を借りてるのだとか、わかってるみたいだった」
「・・・・・マジ?」
「マジマジ――――ってだからいきなりそう言うこと、おま、ちょっ!?」
「次に一刀は「話しながらゲームは無理だろ!?」という」
「話しながらゲームは無理だろ!?・・・ハッ!、じゃなくて」
「うん」
ゲーム画面で勝敗が決まり、理樹の使っていたキャラがポーズを決める。
二人はコントローラーを置いて休憩にし始めた。
「理樹の方はどよ?」
「僕の方は完全に隙を突かれたよ。あの世界じゃ怪我もしないからって感じだったから」
フロニャルドにおいて怪我はしない。
その認識が、理樹のバリアをいつも以上に緩めていたのだ。
その隙を、男は一気に突いてきた。
そしてフロニャ力の恩恵の中で、理樹から血を奪ったのだ。
「もう何が何だか」
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