暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
不意打ちの乱入者
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らでも考えは出てくるが、どれもが現実的ではない。「それ使って何か小説でも書けば?」クラスの物止まり。


だが、蒔風は妙にその考えを捨てきれない。
ゴンゴン、と頭を軽く殴ってから、その考えを捨てようとする。



「うーん・・・・わからん・・・・」




------------------------------------------------------------




「一刀はどう思うの?」

「なにが」


一刀の部屋で、理樹と一刀がゲームをしている。
今日は珍しく二人とも一人きりで、暇だからと言ってゲームに興じていた。


その間に、理樹から一刀に話を振ったのだ。


「あの男のこと。戦ったの、一刀と僕でしょ?」

「まあ他にもいるけどな。ヤバかったらしいけど」


セルトマンとされる人物と戦ったのは、この三人のほかにはティアナ、氷川、名護の三人だ。
だが三人は口をそろえて「戦いにならなかった」と述べる。


三人が三様の攻撃を敢行し、様々な武装、能力の全てを駆使しても、その悉くが男には通用しなかっと言うのだ。

しかし、効かなかったわけではない。
当たれば多少なりとも身じろぎし、唸り声程度は上げていたのだから。


だが、その攻撃のほとんどは回避することで無効化されていた。

ガトリングを構えれば走り回られ、双銃を向ければ弾幕を吹き飛ばされ、刃を振り下ろせば太刀筋を見切られる。


その内にすべてを破壊され、彼らは敗北を期したのである。



「一刀はどうだったのさ?」

「俺か?俺の攻撃は結構当たってたと思うぞ―――うぁっ!?お前その隙にそう来る!?」

「油断大敵でしょ?―――当たったの?」

「ああ、割とな。でもなんだろうな・・・・あいつ、俺がだれの何の力を借りてるのだとか、わかってるみたいだった」

「・・・・・マジ?」

「マジマジ――――ってだからいきなりそう言うこと、おま、ちょっ!?」

「次に一刀は「話しながらゲームは無理だろ!?」という」

「話しながらゲームは無理だろ!?・・・ハッ!、じゃなくて」

「うん」


ゲーム画面で勝敗が決まり、理樹の使っていたキャラがポーズを決める。
二人はコントローラーを置いて休憩にし始めた。


「理樹の方はどよ?」

「僕の方は完全に隙を突かれたよ。あの世界じゃ怪我もしないからって感じだったから」


フロニャルドにおいて怪我はしない。
その認識が、理樹のバリアをいつも以上に緩めていたのだ。

その隙を、男は一気に突いてきた。
そしてフロニャ力の恩恵の中で、理樹から血を奪ったのだ。


「もう何が何だか」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ