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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
深まる謎
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逆に考えるんだ。遅刻しちゃってもいいさと」

「「「唯子さんも早くいかないとでしょ!?」」」

「うぇ〜ん・・・小学生に怒られたぁ〜ん」

綺堂唯子、来月の誕生日で20歳。小学生にはまだ負ける。
・・・・いいのか?



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「ってことがあったのよ」

「お前ホントにそれでいいのか」

「え?教職は楽しいよ!!」

「いや、そっちじゃなくてな」


夜、AGITΩ食堂
いつものように翼刀と夕食を食べる唯子


自分もある程度は抜けているとは思うが、唯子のはもう一歩先に行っている気がして少し不安になる翼刀。
昔から行だったっけか?こいつ。



「お前、昔からそんなアホっぽかったけ?」

「何を失礼な。でも、いろいろ変わったとは思うよ?」

「へぇ」

「まあそりゃ・・・・いろんなことあったしねー。だからかな。明るくいこうってのは決めてるよ」

「はぁ〜・・・お前には負けるよ」

「なになに?私勝ったの?」

「ああ、もうその点じゃあお前が完全に勝ちだよ」

「何だかわからないけどヤター」

ばんざーい、と手を上げて喜ぶ唯子。
それを見て翼刀は

(まあ・・・お前は終わってるがな)

と、かなり失礼な感想を心に抱いていた。



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「てことで、唯子のアホさ加減にも困ったものです」

「自分がまともみたいな言い方だな」

「あなたには負けます」


食後の運動として、ジムのような設備がそろった部屋に言った翼刀は、そこでショウに会って先ほどの話をしていた。

ちなみに今ショウは、100キロのダンベルを掴み腕を横に広げ、その状態でランニングマシンで爆走していた。
一応訂正すると、腕には20キロのバンドを巻いているから実質片腕120キロである。


「さぁ〜、あと五分!!」

「それ、時速何キロです?」

「今日は軽く45キロ」


分速にして750メートルである。
ちなみに秒速12.5メートル。

五分も走ったら3750メートルだ。


「ショウさんもやっぱアホですね」

「それは知ってる」



「あ、そうだ。今日唯子が面白い話してくれましてね」

「ノロケはもうこれ以上いい。爆ぜてしまえ。というかさっき以上に面白いってお前の彼女どんな人生してんだ」

「いやぁ、それほどでも(テレテレ)・・・・いえ、面白いって言うのは内容がと
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