第六章 Perfect Breaker
深まる謎
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「そう言えばアインハルトさん、午後から社会科見学?」
「最近発掘された壁画だそうです。今日朝ニュースでもやってましたが」
「あ、あのマークとかがあるっていう?」
「いいなぁ・・・・」
「あれ?リオって遺跡とか興味あったっけ?」
「ううん。授業無くなるから」
「それはダメだと思うよ・・・?」
そんなこんなで、彼女たちの話は弾んでいく。
自然、流れる時間の速さは比例的に早くなっていき・・・・
「・・・・あ!!もうこんな時間だ!!」
「アインハルトさん大丈夫!?」
「え・・・・あ、す、すみません!!ちょっと先に行きますッ!!」
時計を見て、針は昼休みの時間が終わりそうになるところを指していた。
本当だったらもう正面玄関前のバスの中に座っていたい時間だ。
急いでお弁当箱を片付けて、教室までカバンを取りにダッシュするアインハルト。
日ごろの鍛錬の結果か、あっという間に姿が見えなくなってしまった。
「アインハルトさんが抜けてるって珍しいね〜」
「うんうん。いつもそつがない、って感じだもんね」
「ていうか!私たちもいかないと!!」
まだいろいろ話もあるが、彼女たちにしても時間がないのは同じこと。
始業まであと十分もないのだ。
そうしてお弁当箱を個片付けていると、こちらに走ってくる人影が一つ。
「おーい、ヴィヴィオちゃん」
え?あれ、唯子さん!」
走ってきたのは、研修教員の唯子だ。
「EARTH」登録員ではある物の、基本的には何もない「EARTH」では暇だと言って「教師になる!!」と唐突に宣言し、現在絶賛研修中なのだ。
ちなみに教科は体育である。
肉体強化魔法なんかがホイホイあるこの学校にとって、子どもとは言え何十人もを、物理的に相手にするこの科目は一回の授業に基本三人体制。それでも地獄を見る。
その地獄の中、唯子はどうなのであろうか。
先輩教諭の言葉を借りるに「救世主だ・・・・」だそうだ。
閑話休題
リオとコロナも「こんにちわー」と頭を下げ、あいさつを済ましてからヴィヴィオが聞く。
「唯子さん、どうしたんです?」
「いやぁ、壁画見学に行くんだけど、五分前なのにアインハルトちゃんがいないからどうしたのかなって」
「それなら今教室にカバン取りに行きましたよ」
「おっ、ホント?じゃあ・・・・・うん、あそこかな。さんきゅーね」
「唯子さんも気を付けてくださいね?」
「ダイジョブダイジョブ〜。あんたらも、さっさと教室行きなさいよ〜」
「え・・・・あ!!!」
「しまった!!」
「は、早くしないと遅刻だよ〜!!」
「
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