第六章 Perfect Breaker
深まる謎
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「というかお前勝手に入ってくんのな」
「アリスさんから鍵貰ったからね〜」
「おい。こないだ変えたばっかだぞ」
「マスターキー」
「ちょっと呼んで来い。来世に影響与えるレベルのお仕置きしてやるから」
ともあれ、いつも通りの朝。
ヴィヴィオはその向こうのリビングで朝ごはんを食べていた。
チラチラと二人の様子を見ながら、時折自身のデバイス「セイクリッド・ハート(通称クリス)」で写真を撮っている。
「ふぁ・・・おはよ」
「おはよー!!」
そんなこんなで、蒔風の朝はスロースタートである。
壊れた目覚まし時計は、ヴィヴィオが登校時に持っていき「第46代目目覚まし時計 享年19時間」と札を立てて、地面に埋めた。
(注意:この目覚まし時計は特殊な訓練を受けています。市販の通常の目覚まし時計は地面に埋めず、各自治体の指示にしたかって捨ててください)
------------------------------------------------------------
St.ヒルデ魔法学校の昼休み
中庭で、ヴィヴィオはいつもの友達三人と一緒に昼食をとっていた。
お相手は当然ながらリオ、コロナ、アインハルトである。
毎日の日課として、まずヴィヴィオの報告からこの昼食会は始まるのだ。
「みなさん・・・・今朝・・・・」
「「「ゴ、ゴクリ・・・・」」」
「第48代目目覚まし時計がお亡くなりになりました・・・・!!」
「「「ブワッ」」」
大破した目覚まし時計の写真と、埋められた場所の映像を出して皆が涙した。
「今度は何時間だったの?」
「19時間・・・・」
「もう安いの買い溜めすればいいのでは・・・・」
「ダメなの・・・・お父さん、妙にそう言うのこだわるの・・・・あ、メール。お父さんから」
「なになに〜?」
『二時間掛けた第44代目目覚ましが((泣))』
「うわぁ・・・・」
「というか娘にこういうメール送ってくる父親ってどうなのでしょう?」
「アインハルトさん、そこ突っ込んだらダメですよ!!」
「あ、あはは・・・お父さん基本ダメな人だから」
「でもヴィヴィオのママはしっかりしてるからちょうどいいんじゃない?」
「う・・・・うん(聖王様ごめんなさい。ヴィヴィオは嘘をつきました)」
答えながら懺悔するヴィヴィオ。
だがこの学校がその系列だとしても、ヴィヴィオが聖王オリヴィエに懺悔するというのは見る人が見たらシュールである。
というか、さっきから目覚まし時計の数字がばらばらである。
もう覚えていないほど壊したのだろうか?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ