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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
光の先に
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『舜さん!!あの光はミッドのショッピング街に伸びているみたいです!!』

「近くに誰が!!?」

『私がいます』

『俺もいる!!氷川君も一緒にいるぞ!!』

空に光を見つけ、それが伸びる先を知る。
現地にはティアナが、少し離れて名護、そして氷川がいるらしい。


『人口密集地です!!避難が完了するまで、戦闘は控えてください!!』

「そうじゃなくても、少女ってのを見つけたら逃げろ!!全力だ!!」


叫び、光の方向へと飛翔する蒔風。
耳には彼らの現状が、音のみではあるがリアルタイムで流れてきた。

いくらそれに向かって蒔風が叫んでも、帰ってくる声はない。



『ティアナ君!!』

『名護さん!!氷川さん!!』

『彼女が?』

『はい。この人も一緒に――――』

ドォン!!

『なに!?』

『くっ、ティアナ君は二人を連れて逃げろ!!』

ザ――――

『名護さん!!』

『うぉぉおおお!!!』

ドルルルルルルルル!!
バギョッ!ガシュン――――!!!


『このッ・・・あなたたちは逃げて!!クロスミラージュッッ!!!スターライト―――ブレイカー!!』

・・・・



ザザ


ザザザザザザザザ


ザーーーーーーッ・・・・・・・



------------------------------------------------------------



「ッ、みんな!!!」

辿りつく。
場所はミッドチルダの繁華街。

「若者の街」と言うのが、もっとも正しい表現だろう。
様々なビルが並び、様々な店が立ち並ぶ、観光スポットとしても知られる街だ。


だが、誰一人としていないこの状況では見る影もない。
「EARTH」のアナウンスによって市民は避難させられ、この場には誰もいないはず。


しかし


――――ヒュンヒュンヒュンッッ!!ガギッ!!

立体交差する、ビルとビルとをつなぐ橋。
その上を走る蒔風だが、目の前を見覚えのある剣が回転して飛んできた。


飛んできた方向は、この先の曲がり角から。
剣はそのまま、反対側のビルの壁に突き刺さっていた。


「イクサカリバー・・・・?」

わかりきったことなのに、蒔風は疑問形で言葉を漏らす。

わかっている。
今この状況を見て、それがわからない蒔風ではない。

しかし、それでも頭のなかには疑問ばかり。


それがこうして飛んできたということは、つまりはそう言うことだろう。
だがそれを認めたくないとばかりに、蒔風が疑問を持ち――――解決のため、振り向いた。


そこに、答えがあった。

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