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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
敵の狙いは―――
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煙の上がる大地から彼女らを離し、木の根元に降ろして蒔風が険しい表情を作る。


今交戦中なのはいったい誰なのか。
相手の人数がわからない以上、全てに当たるしかない・・・・

とりあえず、観鈴に連絡を取ろうとする蒔風。
だが、ちょうどよくそこで通信機が受信を知らせてきた。


「どうした?」

『舜か!!やっとつながった・・・・』

出ると、相手は一刀だった。
フロニャルドと向こうの世界の通信は、リコッタの作った通信機の範囲内でしか繋がらない。

今回は戦興行と言うこともあり、この戦場範囲内ならつながるようにはしたのだが、蒔風のいた場所は範囲外だったようだ。



「何があった?確か風祭の街で寝てる、って話だけは聞いたんだけど?魔物にでも襲われたか?ってか、今はそれどころじゃなくてだな・・・・」

『お前そっちで襲われたか!?』

「・・・・・なに?」

風祭市にいた一刀が、それを知っていることに驚く蒔風。


「一刀・・・・お前そっちで何があった?いや・・・何に会った?」

『落ち着いて聞け!!あいつの狙いは・・・・・』



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「ガハッっ!!」

「やっと当たったか。なんて硬さだ」

男の拳が、腹に命中して地面に倒れる。

周囲の木々は倒れており、今までの戦いを物語っていた。


「だが、あとはもう少しだ。一度破ればあとは・・・・」

ドゴッッ!!

「ウグッッ!?」

「容易い」

男の蹴りに、唇が切れる。

地面に倒れ、腰を落としてしまった。
そこに、ナイフが投げられた。


二の腕を少し掠め、血がタラタラと流れ出てきた。


「さて」

男が、歩みを進めて使づいてくる。


その場に、蒔風は全力疾走して向かって行った。
一刀からの報告が、頭を反芻する。


「いったい・・・・何のつもりなんだ・・・・!!」


その、報告とは


『あいつらの狙いは・・・・次の狙いは、理樹だ!!!』




to be continued

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