第六章 Perfect Breaker
敵の狙いは―――
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っ!?」
「な、なんだ!?」
剣を振るうセイバーの足元が揺れる。
周囲を見渡すと、西側の草原から煙が上がっている。
しかし、その煙が普通じゃない。
周囲に飛び散るようなそう言った爆発の物ではない。
そう、あの形は
あの特徴的なキノコ雲は・・・・
「原爆・・・・?」
「バカ言うなよセイバー!!いくらなんでもそんなもんあるわけないだろ」
「で、ですよね・・・・」
たしかに、キノコ雲だからと言って必ずしも爆発や燃焼が必要なわけではない。
簡単に言うと、大気中で熱エネルギーの局所的かつ急激な解放があると起こる積乱雲の一種だ。
そう言う意味では、あれは爆炎ではない。
だが、それだけのエネルギーがあの一点で消費されるなど・・・・
「たしかあちらにはヴィヴィオ達が・・・・」
「助けに行こう!!あっちもヤバそうだ!!」
「はい!!」
「おっとぉ!!」
彼女らの加勢に向かおうとするセイバーのバイクの前に、しかし男が立ちふさがる。
だが、それにかまわずセイバーはアクセルを捻った。
クラッチを切り替え、一気に加速する。
しかし
バゴゥッッ!!
爆発
その衝撃に弾き飛ばされたセイバーが、剣を支えに膝立ちになる。
炎の中には、爆発してバラバラになったバイクが見えた。
衝突してああなったのだろうか?
だが、セイバーの額には冷や汗が浮かぶ。
「(あの爆発は、攻撃を食らってでの物じゃない・・・・)」
ザッ・・・・
「(あの感覚は・・・何かにぶつかってひしゃげ、そして爆発した感覚!!)」
ザシッ!!
「セイバーさん。あなたをここから先に行かせるわけにはいかんのですよ」
炎の中から、男が出てきた。
その身体には、一切の傷はない。
もし―――
もしも仮に、セイバーの感覚が当たっているのならば。
あのバイクは、この男に衝突して爆発したことになる・・・・・!!!
「行かせてもらいます!!」
「フッっ!!」
ジャッ、ギィン――――
「・・・・・な」
エクスカリバーを振るい、男に突き出し行くセイバー。
セイバーはその突きの突進のまま男を抜けて、先に進もうとしていた。
しかし、男はそれをとどめた。
エクスカリバーの切っ先を握りしめ、その突進を止めることでそれを成し遂げる。
「な・・・・」
「見えない剣とは言っても、真っ直ぐな西洋剣。突きならその先に手を出せばこれで捕まえられますな」
そう言う男は、今までどおり半分ふざけた様子で丁寧語を使ってくる。
時たま不遜にも見えるその
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