第六章 Perfect Breaker
敵の狙いは―――
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「な!?」
「力比べか?面白れぇ!!」
ゴライアスの手を正面から握り返し、手四つの状態に持ち込む男。
ゴライアスの全身は鉱石でくみ上げられている。
しかも身長は倍も違い、そのウェイトの差は比べるべくもない。
だというのにもかかわらず
「ヌゥァアぁあああああ!!!」
「ゴ・・・」
ゴライアスを、持ち上げた。
そしてそのまま振りかぶり、その巨体を彼女らの方へと投げつける――――
ズッッ・・・・
「逃げ」
ドンッッッ!!!
凄まじい量の土砂を巻き上げ、ゴライアスが大地に叩きつけられて砕け散った。
その土砂に巻き込まれ、数人が埋もれてしまう。
が
「覇ァッッ!!!」
アインハルトの気力がそのどしゃをおしのけ 、ドーム状にみんなを護っていた。
その中から、ヴィヴィオが一番槍と駆け出していく。
ディバインバスターと同時に殴りつける拳。
男はそれに対して肩からのタックルで応じた。
そして、ヴィヴィオのそれは至極当然のように砕かれた。
砲撃はガラスのように粉々に。
身体は木の葉のように宙を舞う。
しかし、彼女らはあきらめない。
攻撃直後は、隙が必ずできる。
その隙を狙い、四肢に溜まった集束魔力を
「抜剣―――四天星煌!!!」
ミウラが一気に、蹴り抜いた。
「衝天星煌刃!!!」
集束魔法と言うだけあって、一点に溜められていくその威力は凄まじいものを誇る。
先の大会では、その魔力量にスタジアムの警報が鳴り響いたほどだ。
それだけの威力を秘めた跳び蹴りが、男に向かって放たれる。
しかし
ドゴッッ!!
「やっ・・・・な!!」
バギィッッ!!!
この男は、止まらなかった。
「(ま、まさか・・・・ヴィヴィオさんに合わせてたんじゃなくて・・・・!!)」
そう。この男はヴィヴィオに合わせてタックルをしたのではない。
その後ろにいる全員をまとめて吹き飛ばすために、あの地点からダッシュをかけていただけのこと―――――!!!
だからこそ「攻撃後」等と言う隙はありなどしない。
男のこれは、まだ準備段階――――!!
「下がってください」
「え?」
構えるリオとアインハルト。
しかし、その後ろから柔らかな声が聞こえてきた。
ドンッッ!!
赤い光球が男に飛来し、その体表面をわずかに焦がした。
振り返ると、そこには手の平にまだ光球を佇ませる古泉が。
「やっちゃいなさい!!古泉君!!」
「ええ。僕もそろそろ・・・・大人しくして居られないようですので」
ハルヒの命に、古泉
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