第六章 Perfect Breaker
接敵
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持ち前の冒険心。
そして2000を超える技を駆使して、五代雄介は火野映司と共に三国側の草原に差し掛かっていた。
「う〜ん・・・・やっぱり体動かすって気ッ持ちいいなぁ!」
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ちょ、五代さん、飛ばしすぎじゃないでしょうか・・・・?」
「どうしたの火野君!!それくらいじゃチョモランマも登れないよ!?」
「生身で登頂するあんたがおかしい・・・・・はやてちゃんに送ってもらえばよかった・・・・あれ、アンクどこ行った?」
驚くことに、あの映司が息を切らしている。
対して、五代はすがすがしい笑顔だ。
これは彼が霊石アダマムを体内に宿しているため、変身しなくとも常人以上の体力を誇っていることに起因する。
それに対して映司はと言うと、確かに一度はグリードになったこともあり常人以上の体力は持っているものの、やはりそこは生身なのだ。アダマムを体内に持つ彼とでは、差がついてしまうのも仕方がない。
やはり主役級ライダーはどこかおかしい。
ともあれ、アスレチックが相手なら、五代も楽しめるという物。
最初は「戦」と聞いて顔をしかめた五代だったが、その内容は大運動会に近いものだと聞いて思い切り楽しむことにしたというわけである。
ふぅっ、と軽い呼吸を取り、腰に手を当て、片手を目の上に乗せて遠くを見る。
後ろで映司は四つん這いになって這っている。おォォォおお・・・・とか言ってそうだ。
「やあやあ!お久しぶりですな、五代殿!!」
「え・・・・あ、ダルキアンさん!!」
と、そこに声をかけてきたのはブリオッシュ・ダルキアン。
ビスコッティ騎士団の自由騎士にして、オンミツ部隊の棟梁である。
先の戦いではともに魔剣を相手にしたこともあり、それ以来二人は友人である。
「その節はどうも!」
「いえいえ。世話になったのはこちらでござる」
丁寧にあいさつし、頭を下げ合う二人。
どうにか息を整え直した映司も、同じようにあいさつする。
「さて・・・・こうして出会った以上は・・・・やりますかな?」
「お!早速ですか?じゃあ・・・・行きますか!五代さん!!」
カシュウ!とドライバーを装着し、タトバのメダルを構える映司。
しかし
「うーん・・・・」
「あれ!?」
五代は変身しようとしない。
顎に手を当て、少し考えてからポン、と手を打って
「うん!やっぱこのままがいいよね!!」
「えぇ!?」
そう結論付けてしまうのだった。
「な、なんでですか!?」
驚く映司。
まあそりゃそうだろう。
だが、それに対して五代はさも当然そうに言った。
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