第六章 Perfect Breaker
接敵
[2/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「だって、あの力あんまり好きじゃないんだもん」
五代は言う。
あの力を使うのは、どうしてもそうでなくてはならないとき。
そもそもこの場は少しならば特殊な力が使えるらしいし、問題はないだろうと。
「変身すると、どうしても「倒してやる!」って感じになって、あまり積極的に使いたくないっていうか」
もちろん、その力は必要であることは五代もわかっている。
彼とて、なんの根拠もなく、絵空事できれいごとを言っているわけではない。
「だから、本当に必要なときは迷いなく使う。中途半端にしない。でも、今はこのままでも行けるじゃん?」
五代の言葉に、映司は感心と、少しの驚愕をしていた。
そして、少し恥じる。
映司も以前、力のための力を求め、暴走したことがあったからだ。
仲間のおかげですぐそれは改善されたが、それでもここまで達観することは出来ない。
改めて五代雄介と言う人間の大きさを実感しながら、ドライバーを外してしまう。
「それに、こっちよりこっちの方がいいしな!」
そう言って、五代は手をグーからパーにして握手のように握った。
「なるほど・・・じゃあ、俺たちはこのまま!!」
「うん!このままがんばって行こう!!!」
そうして、ダルキアンと向かい合う二人。
幾多の経験からの卓越された動きと、今まで培ってきた2000を超える技を、それぞれ持った男が、ビスコッティ最強の騎士に勝負を挑む。
「では」
「よろくしおねがいします!!」
「こちらこそ!!」
五代雄介&火野映司 VS ブリオッシュ・ダルキアン
------------------------------------------------------------
「さあ!!行くぞリコ!!」
「はいエクレ!では、砲撃〜!!開始でありますっ!」
ドンッ!ドドドドドンッ!!
ビスコッティ砲撃部隊。
今回は固定砲台からの一斉放射をすることとなったこの舞台は、丘の高台上から「EARTH」の砦を狙っていた。
部隊長は、リコッタ。
護衛につくのは、エクレール。
そして、その現在の敵は
「逸らすよ!!」
「ちょ、おま!?」
せまりくる無数の砲弾を、翼の一振りで左右に揺らす純白の翼人。
その後ろでは、国崎往人があたふたとしているばかりだ。
「もう!往人さん驚いてちゃだめだよぅ」
「バカ言うなよ!!俺はお前みたいに力なんてないんだよ!!」
「ひぇ〜・・・・」
「あ、あれだけの砲弾を流して痴話げんかだと・・・?」
この砲弾もまた紋章術の一つ。
しかもリコッタはこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ