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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
接敵
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「だって、あの力あんまり好きじゃないんだもん」

五代は言う。
あの力を使うのは、どうしてもそうでなくてはならないとき。

そもそもこの場は少しならば特殊な力が使えるらしいし、問題はないだろうと。


「変身すると、どうしても「倒してやる!」って感じになって、あまり積極的に使いたくないっていうか」

もちろん、その力は必要であることは五代もわかっている。
彼とて、なんの根拠もなく、絵空事できれいごとを言っているわけではない。


「だから、本当に必要なときは迷いなく使う。中途半端にしない。でも、今はこのままでも行けるじゃん?」


五代の言葉に、映司は感心と、少しの驚愕をしていた。
そして、少し恥じる。

映司も以前、力のための力を求め、暴走したことがあったからだ。
仲間のおかげですぐそれは改善されたが、それでもここまで達観することは出来ない。

改めて五代雄介と言う人間の大きさを実感しながら、ドライバーを外してしまう。


「それに、こっちよりこっちの方がいいしな!」

そう言って、五代は手をグーからパーにして握手のように握った。


「なるほど・・・じゃあ、俺たちはこのまま!!」

「うん!このままがんばって行こう!!!」


そうして、ダルキアンと向かい合う二人。

幾多の経験からの卓越された動きと、今まで培ってきた2000を超える技を、それぞれ持った男が、ビスコッティ最強の騎士に勝負を挑む。



「では」

「よろくしおねがいします!!」

「こちらこそ!!」


五代雄介&火野映司 VS ブリオッシュ・ダルキアン




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「さあ!!行くぞリコ!!」

「はいエクレ!では、砲撃〜!!開始でありますっ!」

ドンッ!ドドドドドンッ!!


ビスコッティ砲撃部隊。
今回は固定砲台からの一斉放射をすることとなったこの舞台は、丘の高台上から「EARTH」の砦を狙っていた。

部隊長は、リコッタ。
護衛につくのは、エクレール。


そして、その現在の敵は


「逸らすよ!!」

「ちょ、おま!?」

せまりくる無数の砲弾を、翼の一振りで左右に揺らす純白の翼人。
その後ろでは、国崎往人があたふたとしているばかりだ。


「もう!往人さん驚いてちゃだめだよぅ」

「バカ言うなよ!!俺はお前みたいに力なんてないんだよ!!」


「ひぇ〜・・・・」

「あ、あれだけの砲弾を流して痴話げんかだと・・・?」


この砲弾もまた紋章術の一つ。
しかもリコッタはこ
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