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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica3-Dマリアージュ事件〜Pool〜
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うキーワードで色々と調べた結果、おそらくアタリだろうと思われる人物を発見した。・・・それが彼、トレディア・グラーゼ。第60管理世界フォルスの、オルセア戦線の活動家。辺境世界の一般人と言うこともあって、捜し当てるのに苦労はしたが・・・」

ティアに促されたルシルさんが展開したモニターに1人の中年の男の人が表示された。続けてルシルさんが「死体兵器繋がりで、アルファ達に尋ねた来たよ」って言ったから、「え?」ってあたし達みんなが首を傾げた。だってアルファや他の“スキュラ”達は、もうこの世には居ないから・・・。

「あぁ〜、エインヘリヤルか〜。プライソンの複製権限を奪われてたのに、よくヴァルハラに居たね〜」

シャルさんがそう言うと、「複製物を顕現できないだけで、複製はされていたんだと思う」ってルシルさんが返した。ルシルさんには他の人の武器や魔法やスキルなどを複製する能力があって、その本来の持ち主の分身を使い魔として造り出すことも出来る。それなら“スキュラ”達と話せる理由も判る。だったらもう一度デルタと話してみたいな〜。

「まぁ俺のスキルについては今は置いておいて、だ。アルファ達にマリアージュやトレディアの事を知っているかどうかを尋ねたところ、その事についてはペラペラと話してくれたよ。どうやら彼もプライソン一派に協力していたようだ」

ルシルさんの話によれば、LASはマリアージュからヒントを得て開発されたらしく、マリアージュとLASの量産を一度に行ってたみたい。でもプライソン戦役が始まるずっと以前に「彼はマリアージュに殺害されたらしい」とのことだ。

「トレディア・グラーゼの死亡については残念ですが、憂慮が無くなったと思えばいいです。問題は、イクスヴェリアの居所と・・・コイツ」

ティアが新たに展開したモニターに、“スキュラ”暗殺犯と同じ仮面に学生帽と学生服、それにマント、デバイスは短いロッド。使う魔法は氷結系で、リイン曹長やアイリの短剣型射撃魔法と似た攻撃を放った。

「なぜ彼らがマリアージュを拉致したのかは判りませんが、彼らもまたイクスヴェリアを狙っているのでは?と推測しています」

「悪用されることだけは必ず回避しなければなりません」

騎士トリシュタンさんの言葉にあたし達は力強く頷いた。そして問題はティアの言う「イクスヴェリアの居場所ですが・・・」だ。ルシルさんに視線が向かうけど、「お手上げだ。スキュラも知らないらしい」と両手を上げてのお手上げポーズ。だから今度は騎士トリシュタンさん達に向く。

「教会に残された古い資料に、こういう一文がありました。冥府の炎王、その役目より解き放たれ、騎士の世界を離れ、始まりの世界にて再び眠りに就く。そこは深き母なる海の底・・・と」

「海底に居る、ということでしょうか?」

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