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転生とらぶる
ペルソナ3
1817話
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宵堂に……いや、古美術品ならともかく、この液体と香炉はとてもそういうのではない。
 ああ、でも液体の方はともかく、香炉は古美術品と見えなくもない、か?
 駄目元で眞宵堂に持っていってみるのもいいか。
 幸いにもあの店主の電話番号とメルアドは知ってるんだから、直接出向く前にメールで聞いてみるというのはあり……だと思う。

「こっちの液体はともかく、香炉の方はちょっと調べる事が出来るかもしれないから明日にでも調べてみる」
「……そうか」

 俺の言葉に、荒垣が頷きを返す。
 ただ、その表情は何か物言いたげな様子だった。
 そんな状況で一瞬だがゆかりの方を見れば、何を言いたいのかは容易に理解出来た。
 つまり、桐条グループに頼ってみてもいいのではないか、と。
 そういう事なのだろう。
 ゆかりの一件がなければ、それが一番いいんだろうけどな。
 けど、この世界で最大の協力者であるゆかりが嫌だと言ってるのを、無理して桐条グループに頼ろうとは思えない。
 もしそんな真似をすれば、それこそゆかりの俺に対する信頼を失う可能性が高い。
 ……正直なところ、一介の女子高生にすぎないゆかりと、桐条グループという集団を将来的に継ぐだろう桐条美鶴。
 そのどちらを仲間にした方が有利なのかと言えば、当然後者だ。
 だが、これまで……それこそ半月程度だが、それだけの間を共に影時間を戦ってきたゆかりを見限り、桐条美鶴に近づくというのは……義理に反すると言ってもいい。
 少なくても、俺ならそんな真似をした奴といい関係を築けるとは、ちょっと思えない。
 それに、ゆかりのペルソナは回復と風の攻撃魔法が使え、生身での物理攻撃もそれなりに強力だ。
 ……いや、ペルソナで攻撃するのに生身という表現が相応しいかどうかは、正直微妙なところだが。
 ともあれ、ゆかりのペルソナのイオはかなり力を持つペルソナだ。
 ましてや、成長……いや、恐らくレベルが上がってガルを習得したという事は、まだこれから先も新たなスキルを色々と覚えていく筈だ。
 勿論ガルで打ち止めという可能性もあるが……多分それはないと思っている。
 これは純粋にこの世界が何らかの原作の世界であると考えれば、の話だが。
 まぁ、ここが何らかの原作の世界であっても、実はゆかりがメインの登場人物ではなく、ちょっとした役だったり、もしくは原作が始まる前か、始まってから暫くして死ぬなり病気になるなりして戦線離脱するような奴だったら、分からないが。

「ま、これが何なのかは分からないが、とにかく今日はタルタロスを出るとしないか? 俺や荒垣はともかく、ゆかりはもうこれ以上の戦闘は難しいだろ」
「……そうね。弓を引く力も残ってないわ」

 強がりの1つも口にせず、大人しく俺の言葉を認める辺り、やはりゆ
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