0157話『サラトガの改二改装』
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向かう事にしたので、
「それじゃ行こうか。もうすでに大淀が改装室へと明石と一緒に待っていると思うから」
「とうとうなのね……アイオワ、とても楽しみだわ」
「もうっ……私以上に嬉しそうなんだから」
腕を構えて嬉しそうにポーズを取るアイオワを見てサラトガは少し気おくれをしているみたいだ。
「まぁいいじゃないか。誰でも嬉しいもんさ」
「はい。それはわかっているのですが……まぁいいです。それではさっそく向かいましょうか」
「ああ」
「イエス!」
それで改装室へと私達は足を運んでいった。
到着してみると改装設計図を持った大淀が待っていた。
明石も改装するための装置に張り付いているのが見て取れる。
「あ、提督。それにサラトガさん。よくぞおいでくださいました。すでに準備は整っていますのでいつでもいけますよ。試製甲板カタパルトもすでに改装室の中に配備されていますので」
「Thank you オオヨド! それでは提督……」
「ああ。行ってきなさい」
それでサラトガは無言で笑みを浮かべて改装室へと改装設計図を持って入っていった。
それをアイオワとともに見送りながらも、
「サラの改装……ワクワクするわね」
「そうだな。きっとかなり強くなることは決定された事実だからな。改の時点で改二の子達に引けを取っていなかったからな」
「それはそうよ。なんてったって誇りあるアメリカ海軍の船なのよ、サラは!」
そう言って自分の事のように自慢げにアイオワは話す。
そんなアイオワを見て思う。
「なぁアイオワ。君はサラトガより早く鎮守府に来たよな。後から来たサラトガが先に改二になってなにか思う所はあるか……?」
「ああ、大丈夫よ。そこら辺はちゃんとわかっているわ。Meだって子供じゃないんだからそれくらいは許容しないとね」
「それなら大丈夫だな。アイオワもアイオワで戦艦の中では長門改二と同等の力を持っているからな」
「もちろん! まだまだ負けるつもりはないわ!」
それで強気の笑みを浮かべている。
うん。やっぱり強い子だなアイオワは。
そうして準備ができるまでアイオワと話し込んでいる時だった。
明石から、
「提督ー? 改装準備が整いましたのでいつでもどうぞー!」
「明石、わかった」
それで私は目の前にある改装ボタンを見て一度深呼吸をする。
大丈夫……もう改装する事は分かっていた事じゃないか。
だからいつでもいける。
それで私はゆっくりと改装ボタンのスイッチを押した。
すると改装室の中からまばゆい光が漏れてくるのを確認できた。
おそらく今頃は中ではサラトガが妖精さんの手によって大幅に改装されているのだろうな。
しばらく光は漏れてきていたんだけどその光もだんだんと収まってきて改装室のランプ
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