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東方仮面疾走
0.begins night
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ーい。大丈夫なのだぜ?」
 目を覚ますと今度は森の中だ。目の前には金髪の魔法使いの格好をした女の子がいた。どうやら俺を起こしたのはこの子みたいだ。
「……………んん、ここは?」
 どうやら、地獄でも天国でもないらしい。
 少し不気味な森だ。
「それはここの森のことを指してるのか?それとも地名のことを言っているのか?」
「………どっちもだな」
 そもそも、俺さっきまで首都高走ってたよな。何で森に行んの?
「この森は『魔法の森』。この霧みたいなのには毒が少し含まれてるからできることならあまりすうなよ。耐性がない奴が吸うとぽっくり死ぬからな。そして最後に、ここは『幻想郷』だ」
「………?幻想郷?」
 どこだ?そこ?そんな地名聞いたこともない。てことは、
「ここはあの世か。確かに死んだし納得だな」
「いや、あの世じゃねーんだよな。ここは現代で忘れられたものとかがくる場所なんだけどな。たまに向こうで死んだ奴も来るって話だしな」
 やっぱり、死んだのね。俺。オワタ。
「ところで何だけどよ」
 俺がマジで死んだことにうなだれていると、目の前の子が興味深そうな目で俺?を見ていた。
「お前の後ろにあるそれ、なんだか心当たりあるか?」
 ああ、俺じゃないのね。
 ………………今日はカルチャーショックが多いね。何とも気まずいな。まるで喧嘩をした友達と休みの日にばったり会っちゃうみたいな感じだ。まあ、その通りなんだけど、果たしてこれは運命なのか?
「この横に書いてあるのは何なんだぜ?」
 そのずんぐりとしたその体躯にはいやに見覚えがあった。。
 マフラーは控え目なだが確かな改造マフラーが、そのシルバーのリアサイドには『Raven』と綴られたバイナルステッカーが、そして必要か?と思うほどのど派手なGTウィングがつけられていた。
 自分の目が信じられずポッケをまさぐってみると案の定車のキーが入っていた。
 そうそれは、俺とともにあの時死んだ『S2000』だった。
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