暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第四十一話 神戸でもその六

[8]前話 [2]次話
「ですから安心して下さい」
「それならいいわ。妹達はまだ何も知らないから」
 恋愛のことはです、かく言う私もですが。
「変なこと言ったり教えたりしないでね」
「そういうこともしないです」
「本当にね、とにかくね」
 私は阿波野君にあらためて言いました。
「今からお家の教会に行くから」
「天理教の教会っていっても色々ですね」
「そりゃ一万六千以上あるから」
 しかもあるのは日本だけではないです。
「布教所もあるし」
「そうですよね」
「色々な教会があるわ」
 本当に教会それぞれです、一口に天理教の教会といってもです。
「それこそ教会でそれぞれよ」
「そうしたことも勉強したいんですよね」
「それでなのね」
「はい、是非です」
 この時の阿波野君は結構真剣なお顔でした、そのお顔で私に言ってきました。
「先輩の教会も見せて下さい」
「それじゃあね」
「確か奥華の直属ですよね」
「ええ、そうよ」
 奥華という大教会の直属になります。
「そのうちの一つよ」
「奥華の直属って三十二か三はありますよね」
「教会はね」
「全部で二百六十四位あるわよ」
 奥華の系列の教会はです。
「それで直属がそれだけで」
「それぞれの直属の下にさらに教会があるんですよね」
「それが天理教の教会のあり方なの」
 系列の上の教会は親教会と呼ぶこともあります、理の親という意味です。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ