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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
744部分:第六十話 楽進、辛い料理を作るのことその四
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第六十話 楽進、辛い料理を作るのことその四

「あの娘が」
「ああ、ナコルルか」
「あいつ楽器もできたのか」
「この前私がキーボード触っていたらそこに来て」
 そうしてだというのだ。
「してみたいっていうんで」
「させてみたんだな」
「そうしたのか」
「はい、上手でしたよ」
 ナコルルの意外な素養の一つだった。彼女はそうしたこともできたのだ。
「ですからここに呼びますか?」
「そうね。それじゃあ」
 劉備が応えてだった。実際に文を書こうとする。
 しかし天幕にだ。ナコルルが出て来たのだった。
「呼びましたか?」
「おいおい、いきなり来たな」
「幽州から徐州までかなりの距離があるが」
 馬超と趙雲が思わず突っ込みを入れた。
「瞬時かよ」
「どうして来たのだ」
「はい、ママハハを掴んで」
 そうして来たというのである。
「それでここまで来ました」
「あの、それでも一瞬は」
「流石にないです」
 孔明と鳳統は常識から話した。
「どういう現象なんでしょうか」
「これって」
「しかもキーボードとかベースって」
 馬岱はそのことに首を捻っていた。
「私達の世界にそんな楽器あったのね」
「ああ、俺達が持って来たんだ」
「向こうの世界からな」
 草薙とテリーがまた話す。
「まあ気がついたら持ってたっていうか」
「そんな感じだけれどな」
「俺作詞できるぜ」
 草薙がここでさらにこのことも話した。
「だから歌詞の方は任せておいてくれ」
「あら、そうなの」
 曹操がその話を聞いてだ。少し目をしばたかせて述べた。
「じゃあ私は作曲に専念できるわね」
「そやな。俺は応援に専念してや」
 ケンスウもいるのだった。
「何か楽しいことになってきたな」
「いえ、まだあるわ」
 ところがだった。ここで一言加える曹操だった。
「そのベースがまだよ」
「ベースか」
「それだけはないな」
「どないしよか」
 ケンスウを含めて三人で話す。
「誰かいるか?」
「ベースできる奴」
「俺は応援だけしかできんし」
「御主戦い以外には応援しかできぬのか?」
「黙って見ていればそうにしか思えないが」
 夏侯姉妹がそのケンスウに問う。
「楽器はできないのか」
「それは」
「ああ、俺そういうのあかんのや」
 実際にそうだとだ。平気な顔で話すケンスウだった。
「応援やったら一流やけどな」
「とにかくベースだな」
「誰かいないか」
「ベース?」
 ここで言ったのは紀霊だった。袁術達が歌や舞に打ち合わせでいないのでだ。彼女が今は袁術側の代表になっているのだった。
 その彼女がだ。ここでこう言うのだった。
「それはあの。琵琶に似た楽器ですね」
「ああ、まあ似てるな」
 草薙がその通
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