第百三話 近況報告
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を渡したのです。
いよいよルッツの認証式です。
「帝国軍少佐、コルネリアス・ルッツ」
「御意」
緊張して居るようですね、眼球の色が藤色に変わってますよ。
「卿をテレーゼ殿下侍従武官に任ずる」
「御意」
さて私も声をかけないと話が進みませんからね。
「ルッツ、此から妾を助けてたもれ」
「御意」
緊張してるから、御意ばかりですよ。ヤーって言わないやい。
帝国暦482年5月22日
■オーディン ノイエ・サンスーシ
一昨日の5月20日に大変な事が起こりました。フェザーンの自治領主ワレンコフが暗殺されたのです。此方も暗殺をさせないためにかなり戦力をさいていたのですが、見事にやられたしまいました。初めての敗北ですね。
殺ったのは、確実に地球教ですが、今は証拠がないので地球教を捜査することが出来ないんですよね。悔しいですね、これでルビンスキーが自治領主になるわけですから、戦いが始まりますね。受けて立ちますよ。いまにみてやがれです。
詳しい情報を聞いた所、シルヴァーベルヒが殺された時と同じ方式のようです、大画面モニターに爆弾が仕掛けられていて、パーティー中にドッカンで死亡です、その為に巻きぞいが多数出た模様です。許せませんね、テロですよ。しかもこの方式を見る限り、ルビンスキーが手を回したことが完全に判るんですが、一応自治領ですから、警察権とか捜査権が無いですから、裏から調べるしか無いんですよね。
帝国の臣民も幾人か犠牲になりましたので、その犠牲を無駄にしないようにその辺りから、フェザーン家自治領に犯人の検挙と背景を調べるように、強く求めるようにリヒテンラーデ侯に伝えるように、父様に頼んでおきましたので、何かしらのリアクションが来るでしょう。
しかし、原作どおりにワレンコフが暗殺されたので、兄上の死も近いのでしょうか?そう言えば兄上の寵姫が妊娠したらしいと言う話が流れてきました。此があの我が孺子になるんですかね?それに最近兄上と全然逢っていませんからね、兄上宮殿で引きこもってますからね、ブラウンさんやリッテンさんがライバルですから、引きこもって居るんでしょうが、皇太子である兄がリアル引きこもりは引きますよ。
何してるんだか判りませんが、公式行事にも殆ど参加しませんからね。一時平民の噂で皇太子殿下は既に死んでいて、影武者をたてて、私が婿を取って後を継ぐって流れてましたからね。大変ありがた迷惑な噂話です、狙われるじゃないですか!!
エリザベートは良い子だと思いたいんですけどね、何せあの親たちだから何とも言えないんですよね。アマーリエ姉さんとは相変わらず冷戦状態です、フレーゲルの一件でブラウンシュヴァイク家に傷が付きましたからね、その当事者のオフレッサーを優遇しているのが気にくわないようです。
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