第ニ章
第二章 汚された草競馬大会-1-
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。でもそもそも行きたい場所がまだ決まってい。とゆうよりそれを聞きたかったので、事情を説明すると親切な馬車のおじさんが近くの町まで連れて行ってくれることになった。
馬車の中でゆったり椅子に座り、試練しかなかった旅に久々のくつろぎタイム。
「ねぇーねぇーどこに行くのー?」
リラックスしていると、まるで初めて乗り物に乗って大興奮する子供のようにはしゃぐランファが、瞳をキラキラ輝かせ、ルシアに質問する。
質問されても、生まれ育った村と、隣町しか知らないのだ。だから行き当たりばったりの旅路なのだ。
「ここの近くに人が沢山いそうな所ってない?」
これは…困った…ということで隣に座っていた、シレーナに助けを求める。
窓の外の景色を物憂げに見ていたシレーナはこちらを向きぼそり呟く。
「……馬の町?」
「「うまー!?」」
「…うん」
シレーナが言うには、馬の町とは年に数回草競馬大会が行われることで有名な牧場主達の町らしい。
酪農や農業も一応やっているが、やはりメインは馬。牧場主達は自慢の馬たちをレースで走らせ、その賞金で生計を経て町が成り立っているのだ。
「今年の大会はドルファが主催。だからいつも以上に盛大で、各国の有名人が来るらしい…」
「王様とか!?」
「…たぶん」
王様が来るかもと聞いて何故か握りこぶしを作ってくぅ〜と喜ぶランファ。
彼女がおかしな行動をするのはいつもの事だ。なので一々突っ込まない、ほっておくとして
「ドルファ?」
「あれ…知らない? 世界的権力を持った大企業」
「泣く子も黙るドルファフィーリング!」
立ち上がって馬車の天井に向けて片腕を伸ばすランファ。危ないから座ろうね。
ドルファフィーリング。食品、不動産、旅行サービス、孤児院の経営、地域振興などを行っている総合企業。
世界の八割ががたドルファは支配権に置いていると言っても過言ではないだろう。
「へぇ……知らなかった」
それにしてもドルファか…と新しい情報をしってカルチャーショックなルシア。
「ルシアも少しはニュースとか新聞とか見た方がいいよ」
「うっ」
その台詞。ランファ、君にだけは言われたくなかったよ…しょげるルシア。
だったが、すぐに復活して話を逸らす。
「えっと…それだけ沢山の人が集まるって事はなにかヨナに関する情報が得られるかな?」
「……だといいね」
「いいねー」
うん。あまり話を逸らしきれなかった。女の子二人の方が強敵でした。
とかくだらないやり取りをしていると、外から馬車を運転しているおじさんの声が
「坊ちゃん達ーそろそろ馬の町に着くよー」
「あっはーい」
「…どうも」
「うまうま〜馬〜」
あともう少しで着くんだ、馬の町に! 内心少しドキドキ
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