ペルソナ3
1816話
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が無理な話なのは分かってるんだが、それでもその辺りはしっかりと考えておく必要があるのは間違いない。
でなければ、次からタルタロスの階段を上がる度にそこに何があるのか……かなり警戒しながら進まなければならなくなってしまう。
勿論毎回何も警戒していないという訳ではないのだが、それでもやはり小ボスは5階ごとだと思っていれば、その辺りの心構えは違ってくる。
「……どう思う?」
「は? いきなり何だよ?」
ガルを使いまくっているゆかりを見ていた荒垣が、俺の言葉にそう尋ね返す。
まぁ、いきなりどう思う? って言ったところで、その意味を理解出来る筈もないか。
「あの騎士のシャドウ……正確には小ボスだよ。何で14階なんてこんな場所にいたと思う?」
「ああ、アルマーの意見だと、5階ずつって話だったな」
「そうなる」
荒垣の言葉に、予想が外れた事に残念な思いを抱きつつ頷く。
「お前達から聞いた話と、あのダンシングハンドの一件を考えれば、俺もやっぱり5階層ずつ小ボスが出てくるんだとばかり思ってたからな。別にアルマーを責めるつもりはねえよ。そもそも俺は、このタルタロスで戦ってねえし」
「そうか? ……けど、これから少し探索がやりにくくなったのは間違いないよな」
「だろうな」
荒垣も俺の言葉には思うところがあったのだろう。大人しく頷いてくる。
「それでも、お前達の場合はいざって時に岳羽の代わりにお前が戦うって選択肢もあるんだろ? なら、そこまで警戒する必要はないと思うけどな」
そう告げる荒垣の向こうで、騎士のシャドウがガルによって削り殺されるのが見えた。
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