0156話『自己紹介と作戦完了の宴』
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だだけどいつか川内さんと一緒に夜戦をしたいと思っているからよろしく!」
それで天霧は紹介を終えた。
客席の方から川内が「いいよー。いつでも夜戦の会に招待するから待ってるよー!」という声が聞こえてきた。
「ふふ。天霧、言ったからには後戻りはできないぞ?」
「望むところだよ」
「そうか。それじゃ次は狭霧だな」
「はい、わかりました。私も天霧さん同様に綾波型駆逐艦の狭霧です。みなさん、よろしくお願いします。……天霧さんと違ってあまり夜戦は得意じゃないからほどほどにお願いしますね。後、暁ちゃん、あとで色々とお話ししましょうね」
それで狭霧は私にマイクを返してきた。
「というわけだ。暁も狭霧の相手をしてやってくれよ?」
「任せなさい! 狭霧は私のあこがれの人だからいつでもいいわよ!」
憧れの人という情報は初耳だったから周りから微笑ましい目で見られている暁だった。
「それじゃ次は旗風だな」
「わかりました。それでは少し喋らせていただきます。わたくしは神風型駆逐艦の旗風と申します。皆さま、どうぞこれからも神姉さん達ともどもよろしくお願いいたしますわ」
そう言って旗風は深々と頭を下げていた。
どうやらこれが素なのだろうが海外艦のみんなは和の心を体現したような旗風の姿になにかを見たのか口々に「it's beautiful……」と言っていたのが印象的だった。
「それじゃ最後の大トリは松輪。君に任せた」
「は、ははははい! 松輪、が、頑張らせていただきますね!」
緊張しているのか松輪はかみかみで少し落ち着きがなかった。
順番を間違えたか……?
「あ、あの……私は択捉型海防艦の松輪です……。択捉ちゃん達と一緒に対潜任務を頑張りたいと思いますので、その、えっと……よろしくお願いします……。あの、つまらない紹介でごめんなさい……」
何とか言い切ったんだけど最後には涙目になっていたので私は落ち着かせるために松輪の頭を撫でてやりながら、
「頑張ったな松輪」
「はい……すみません」
私が慰めているんだけど、「あー、提督ばっかずるいー! 松輪ちゃん、いつでも相談に乗ってね!」やら「松輪ちゃん、択捉ちゃんと一緒でとても可愛い……」などといったどこか怪しい言葉を発する駆逐艦の子が多めにいた。
どうやら自分達よりさらに小さい子が来たのでお姉さんぶりたいようだな。まぁ、仲が悪くなるよりはいいだろうな。
「よし。これで全員の紹介は終わったな。もうそろそろ時間も経ったんで待ちきれないものもいるだろうから言わせてもらうよ」
そう言って私はジュースが入ったコップを持つ。
それで「待ってました!」やら「お腹がすきました……」といった声が聞こえてきたので焦らすのもなんだし、
「それじゃ食事にお酒
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