第4章:日常と非日常
閑話10「中学校生活」
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んだが…司はそこの所どう思う?」
「どう…って言われても、仕方ないんじゃないかなぁ?」
放課後、部活に向かうために司と合流してその話をする。
なお、僕らは結局弓道部に入部した。
「まぁ、レベルが高いだけあって先生の話も面白かったりするけどさ…つい、マルチタスクとか使いながら別の事しちゃんだよなぁ…」
「霊力で遊んだり?」
「頭ですぐ理解して、ノートに書くだけだからね。どうしても手持ち無沙汰になってしまってそうなってしまう」
霊力で遊ぶ…感覚としてはノートに落書きしたり、手遊びするみたいなものだ。
細かい操作の練習にもなるから、別に無駄ではない。
「まだ中学校序盤だから仕方ないか…。後半になれば、いい復習になるだろ」
「そうだね。…あ、じゃあ私はこっちだから」
中学生の問題とはいえ、後半は複雑になる。
そこまでいけば僕とてつまらないと思える程の余裕はなくなるだろう。
そう考えて、僕らは更衣室で別れて着替えた。
「あぁー、重心がずれてたね。もっと背筋を伸ばす感じでやると、上手くいくよ」
「は、はい!」
弓道場…ではなく、校舎内の多目的ホールに僕らはいた。
この学校の弓道部は、弓を引く練習の前に、礼儀作法から入るらしい。
そのため、弓道での座り方や立ち方などを僕らは先にやっている。
指導するのはもちろんアリシアを筆頭とした二年の先輩方だ。
「…人気だねアリシアちゃん」
「まぁ、それに見合うだけの努力はしているからな。椿が叩き込んだのは弓を当てる技術だけ。ああして礼儀作法を教えれるのは、偏にアリシア自身の努力の賜物だ」
一年が先輩を呼んで見てもらう方式を取っているのだが…アリシアは人気だ。
ほとんどの人(特に男子)から呼ばれて引っ張りだこ状態だ。
「…それはそうと、優輝君も早くない?」
「司も人の事言えないだろ」
なお、僕らは…まぁ、うん。だいぶ進むのが早い。
重心や姿勢が重要となってくる立ち方と座り方だが、僕らの場合は…な。
司達に霊術を教えている時から、重心とかの事も教えてある。
既に実戦で活かせるようにもなっているので、礼儀作法も何度か集中してやれば、コツを掴むことも容易いのだ。
その結果、他の部員の三倍以上のスピードで上達してしまった…。
「っと、背筋を伸ばす際は、上に吊られるのをイメージするといいぞ」
「足が痛くなった時は無理しないでね?」
そして、早く進みすぎたため、部活動の半分くらいの時間は先輩方と一緒になって他の皆を教えてたりする。ただし司と二人組で。
このままだとあまりに進みすぎて変に人数を割く事になるからと、アリシアから言われたからだ。僕らも
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