第4章:日常と非日常
閑話10「中学校生活」
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=優輝side=
「(小学校の入学式、卒業式でも思ったけど…一度経験した行事をまた経験するってなんか変な感じだな…。違う学校だから色々違いはあるけど)」
今日は中学校の入学式。
僕や司は無事に小学校を卒業し、こうして入学式の真っ只中にいた。
「……あ〜…眠かった…」
「お前、隣の奴が小突いてくれなかったら寝てただろ…」
入学式が終わり、HRも終わって今日の中学校は終わる。
放課後になって、僕は聡や玲菜、司と合流していた。
「しかし、見事にばらけたな」
「6組もあったからね」
「ま、休み時間や放課後は一緒になれるからいいだろ?」
違うクラスだという事に、聡と玲菜はどこか不満そうだった。
なので、フォローを入れると今度は少し恥ずかしそうに…なんだこのバカップル。
「そういえば、部活はどうするんだ?」
「え?…そうだな…」
この学校では部活に入るのは必須。
明日から部活見学などができるようになり、来週の月曜から入部できる。
既に今日から各部活の勧誘が始まっているが…。
「…入るとしたら、陸上部辺りか…?」
「あ、じゃあ私はマネージャーで…」
「二人一緒なのは確定なんだな…」
付き合う前のすれ違いとかは何だったんだ…。
まぁ、仲がいいのは良い事なんだが。
「そう言う優輝はどうなんだ?」
「…弓道部辺りか?精神統一とか、役立ちそうだし」
「私もかな…。こう、和弓ってなんだか惹かれるものがあるし」
かくいう僕らも被ったようだ。
と言っても、戦闘とかで役立つからって言う結構おかしい理由なんだがな。
後、アリシアもいるから気楽でいられそうだ。
……部活ってこんな理由で入ったらダメだったっけ?
「…って、うわぁ」
「やっぱり集まってるよね…」
下駄箱まで来て、その先の光景に思わず後ずさる。
そこには、全ての部活の部員が勧誘のために待ち伏せていたのだ。
前世でもあった事だから予想はしていたけど、やっぱりだったか…。
「じゃあ、駆け抜けるか」
「そうだな」
聡も同意見なようで、最低限の受け答えをしながら勧誘の波を乗り切った。
…何気に弓道部員としてアリシアが勧誘に混ざってたぞ。
「いらっしゃーい!よく来たね!」
「アリシアちゃん、凄いサマになってるね」
翌日、部活見学と言う事で僕と司は弓道部に訪れていた。
そこでアリシアが出迎えてくる。ちなみに今のアリシアは袴姿だ。
「ちっちっちー、二人共、ここでは私の事は“先輩”と呼ぶように」
「あはは…」
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