最終章:夢を追い続けて
第57話「終わる学園」
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れば一方的に利用された感じなのだが...。
やはり、繋がりを疑っている連中はいるし、何よりも今まで桜さんや束さんがいた事を隠していたのではないかと言われてたりもする。
...まぁ、実際知っていたのは会社設立に関わった者と、シャルやハインリヒさんのように深く関わった人だけで、大半の人は知らなかったんだけどな。
「私はドイツに戻った後、しばらく連絡は取れないかもしれん。」
「...そうか、軍として動かなければならないからか...。」
「無駄に終わると思うんだがな...。」
学園に来る前の時点でドイツは桜さんの手玉に取られていた。
それなのに今更捕まえようと動いても読まれているだろう。
「ボクも秋十についていく感じで会社に行く感じかな。...ボクにとっては今の家は会社みたいなものだし。」
「ひとまず、会社を何とか安定させるのが最優先か...。」
メディア関連は色々情報をかき集めてるからな...。
その対処のためにも、桜さんを止めるための行動は後回しになりそうだ。
「箒はどうなんだ?」
「私は....。」
セシリアと話している内に、一組でのいつもの面子が集まっていた。
そんな中、俺は箒にも尋ねる。
「...どうなるかがわからない。保護プログラムはまだ残っているのだろうが、今となってはそれを逆に利用されそうでな...。」
「...そうか、その可能性もあったな...。」
今までは一応危険が及ばないようにするためだったが、ISを失い、桜さん達が“テロリスト”としての立場となれば...今度は利用されかねない。
「...とはいえ、姉さんがこれを予測していないはずがない。“最悪の事態”は回避できるようになっているとは思うのだが...。」
「油断はできないだろうな...。」
とにかく、しばらくは政府の預かりになるだろう。
そこで政府が利用する素振りなんて見せたら....うん、想像するのはやめよう。
「とりあえず、協力すると言ったんだ。必ず私も駆け付ける。」
「ああ。待っているぞ。」
どれくらい先になるかは分からない。
それでも、俺は桜さん達を止めるのを諦めない。
...それを、誰よりも桜さんが望んでいるからだ。
「秋十!あたしの事も忘れないでよね!」
「鈴。そっちから来たのか...。」
「ええ。それと...。」
「チヴィットと白まで...。」
鈴は人混みの間を抜けるようにやってきた。
その腕にシュテル達を抱え、頭に白を乗せた状態で。
「揉みくちゃにされていたからね。」
「この前のテロの事もあったからなぁ...。」
チヴィット達は人質になっていた皆を助けると同時に大規模の
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