最終章:夢を追い続けて
第57話「終わる学園」
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。」
マドカに手を引かれ、四組の方へと移動する。
アミタさんとキリエさんは生徒と会話しながら食事を楽しんでいた。
「アミタ先生、キリエ先生。」
「あ、秋十君。どうしましたか?」
「ちょっと聞きたい事が...。」
ごく自然に近寄り、他の人に聞こえないように尋ねる。
...と言っても、少しぐらいなら他に聞かれてもいい内容だけどな。
「...会社の方はどうなってますか?」
「...混乱の真っ只中...ですね。桜さん達だけでなく、ジェイルさん達までいなくなってしまったので、立て直すのに精一杯です。」
「...やっぱり...。」
最近は会社から連絡がない。元々桜さんが連絡を取ってたのもあるが。
いくら桜さん達がいなくなっても成り立つようにはしておいたとはいえ、混乱するのも当然だ。...と言うか、ジェイルさん達までついて行ったのか。あの人ならおかしくはないが。
「現在は父さんとハインリヒさんが中心となって立て直しています。」
「一度会社にも行かないと...。」
「あ、それと、言い忘れていましたが会社の周りや上空には桜さん達の監視の目があるようです。おそらく、あの放送で言っていたものかと。」
今の所会社には手出しされていないらしい。
あの人達の事だし、手を出したら本当に報復してくるからな...。
「ありがとうございます。」
「いえ。秋十君も、せっかくなんですからパーティーを楽しんでください。」
「...はい。」
聞きたい事も聞いたので、俺は俺で楽しむことにしよう。
マドカはクラスメイトと談笑しているようだし、俺も一組の方へと戻る。
「あら、秋十さん。四組の方へ行ってましたの?」
「セシリア。...まぁ、会社の事で少し聞きたい事があったからな。」
「そうですの。」
セシリアはクラスメイトと談笑していた所で俺に気づいて声を掛けてくる。
こういうパーティーになるとセシリアが淑女らしいのが実感できるな。
「学園としての方針で一度実家に帰る事になっているが...セシリアはどうするんだ?」
「確かに一度家に帰りますが...支度を済ませたらまたこちらへ連絡を寄越しますわ。桜さん達の居場所を突き止めるには、オルコット家だけではどうしようもありませんから。」
「なるほど...。」
セシリアは...と言うか、鈴やラウラもだが、桜さん達を止めるために皆で手を合わせると明言しているから、実家に戻ってもすぐに集まるつもりのようだ。
「秋十さんは?」
「俺も一度家に帰るな。その後、一度会社の方を見てからこっちに来るつもりだ。」
「会社....大変な事になっていますものね。」
会社として考え
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