最終章:夢を追い続けて
第57話「終わる学園」
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、千冬姉が皆に対して頭を下げた。
「今日を最後に、IS学園はなくなる。皆も順を追って本国へ帰るだろう。....最後の思い出として、今は楽しんでくれると嬉しい。」
そう締め括り、千冬姉は用意していた檀上から降りる。
あの千冬姉が謝った事に、やはり驚いたのだろう。周りが少しざわついていた。
次に、学園長が出てくる。そして、皆に労わりの言葉を掛けていった。
皆も、その話を聞いている内に、涙を流していた。
「最後になりましたが....皆さん、どうかこのパーティーだけでも楽しんでください。」
頭を下げ、学園長は壇から降りてグラスを掲げ、“乾杯”といった。
それがパーティー開始の合図。皆もそれを理解していたので、各々楽しむことになった。
「秋兄。」
「マドカ。それに簪となのはもか。」
パーティー開始してすぐにマドカが二人を連れて合流しにきた。
一体この人混みの中どうやって見つけたのだろうか。
いくら男子生徒が二人しかいないからって...。
...アホ毛がピコピコ動いている。まさか...な?
「四組の方にいなくてもいいのか?」
「すぐに戻るよ。最後の交流会みたいなものだし、色んな所を巡ろうと思ってね。」
「私はお父さんたちに差し入れを持って行こうかなって。」
士郎さん達は現在、更識家の人と協力して警護に当たっている。
以前いた警備員は半分ぐらい殉職してしまったからな...。
また襲撃されるかもしれないので、千冬姉自ら依頼したらしい。
「私は本音と巡ろうと思って...。」
「かんちゃん呼んだ〜?」
簪はどうしてこちらに来たのか聞こうとすると、先に答えられる。
そして、すぐに名前を呼ばれた本音が現れた。
...って、ケーキ頬張りながら来た...。
「もう食べてる...。その、一緒に巡ろう?」
「お〜かんちゃんが私相手とはいえ自分から誘った〜!」
「....本音?」
「ぅぁ〜、いふぁいよかんちゃ〜ん。」
言外にコミュ障だと言っている本音の頬を引っ張る簪。
簪もユーリを通して色々変わったと思うんだけどな...。
「っと、そうだ。俺もマドカについて行っていいか?」
「え?どうして?」
「ちょっとアミタさんとキリエさんに聞いておきたい事があってな。」
二人に...というよりは、会社にって感じだけどな。
「...そういう事。」
「理解が早くて助かるよ。」
「秋兄の考えてる事は大体わかるもん。」
マドカは偶に俺関連で少し怖い事がある。
...洗脳されてた時の反動か?シスコンを拗らせたみたいになってるが...。
「じゃあ、行こうか。なのは達も各々楽しんでねー
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