最終章:夢を追い続けて
第57話「終わる学園」
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家ごと桜さん達に叩き潰されるだろうがな。」
「ひっ....!?」
一気に間合いを詰め、一撃で気絶させる。
...一般人にはできても、桜さん相手じゃこれも役に立たないんだよな..。
「...終わったか。」
「千冬姉。...って、その人達は...。」
「お前を影から狙ってた馬鹿者どもだ。」
千冬姉が姿を現したと思ったら、何人かの教師を引きずっていた。
どうやら、彼女らも女尊男卑の思想に染まっており、隙を伺っていたらしい。
「ついに内部でこうなったか...。どうするんだ千冬姉。」
「しばらくは隔離しておこう。...何、時が来れば皆実家へ帰る。」
「え....?」
少し疲れた様子で、千冬姉はそういった。
実家へ帰る...。それは、つまり...。
「....これ以上は、ダメだ。」
「...学園に留まるよりも、家に帰った方が安全と言う訳か...。」
「ああ。今回の事でそれが決定された。怪我をした者には然るべき対応をし、速やかに各国へ送り返す手筈になっている。」
生徒達が部屋に籠っている間、教師陣はずっとその準備をしていたのだろう。
「夏休み中に全てを済ませる。」
「けど、高校生としての学習過程が終わってないんじゃ...。」
「それも手配してある。このままIS学園の生徒としてありたいのならば、卒業までの授業内容を課題として渡し、そうでなければ祖国にある高校に転校という扱いになる。」
生徒に伝えるのは夏休み前の終業式になる予定だった日らしい。
それにしても、生徒のために色々準備している裏で、今回の事を企んでいた教師って...。
「言いたい事は分かる。...こいつらは私達が動き回っている中、何かコソコソしていたからな。逆にわかりやすかった。」
「...馬鹿なんじゃないのか?」
「うむ。」
あー、もう馬鹿扱いなのか。まぁ、この時期、この状況下でだからな...。
「...それで、あいつの様子はどうだ?」
「以前までが嘘かの如く大人しいよ。ただ、逆に今にも壊れそうなほど脆くなっているようにも見えるって所かな。」
「そうか...。」
あいつは...兄さんは、この上なく反省しているようで、とても大人しかった。
...どちらかと言えば、罪悪感故に俺達に対して弱気になっている感じだが。
「...それで、IS学園がなくなった際、ここはどうなるんだ?」
「学園として機能はしなくても、別の用途がある。...それも、私達の目的にはちょうどいい類のな。」
「目的...そうか、拠点としてはまだ使えるのか。」
桜さん達を見つけ出すのに、どうしても拠点は必要だ。
それも、それなりに規模のあ
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