ペルソナ3
1815話
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まま12階へ。
本来なら今日肩慣らしのつもりだったのだが、15階に行かなければいいだろ。
そうして12階を探していると……
「おう?」
「これは……鏡、よね?」
「ああ」
宝箱から出てきた物を見て、ゆかりと荒垣がそれぞれ感嘆のような声を漏らす。
宝箱から出てきたのは、一枚の鏡。
だが、それがただの鏡ではないというのは、その鏡から魔力を感じるのを考えれば明らかだろう。
とてもではないが、普通に売っている鏡ではない。
「私でも分かる程、何かがあるわ」
「……そうだな」
魔法とかには素人のゆかりや荒垣ですら、その鏡が持つ魔力は何となく雰囲気でといった風にではあっても感じられたのだろう。
特にゆかりはイオがガルを使っているのだから、当然のように魔力についても詳しくなってきている。
いや、勉学的な意味じゃなくて、実用的な意味でだが。
「そうだな、この鏡か何かかなりの希少なマジックアイテムなのは間違いない。……ただ、問題は……」
「あー……うん。最後まで言わなくても分かるわ。つまり、この鏡がどんな効果を持ってるのかが分からないのね」
「正解」
ゆかりの言葉に、そう告げる。
結構な貴重品なのは間違いないと思うんだが、その効果が分からない。
一番手っ取り早いのは、やっぱり直接使ってみる事だろう。
だが……恐らくだが、この鏡は使い捨ての筈だ。
出来れば、魔力を込めれば使用回数が増えるとか、そういうマジックアイテムなら、こっちも助かるんだが。
こうして見る限り、それは期待出来ないだろう。
「やっぱり使ってみるしかないか。……どんな能力だと思う?」
「そうね。鏡……相手の真の姿を映し出すとか?」
「もしくは、鏡に封じ込めるとかはどうだ?」
ゆかりと荒垣、それぞれの意見を聞きながら、どちらの言葉にも頷けるものがある。
だが、結局は実際に使ってみなければ意味はないのだ。
そうなると、俺としても躊躇わざるを得ない。
間違いなく、この鏡は大きな力を持つ。
それこそ、以前入手した宝玉輪と同じ……もしくはそれよりも大きな力。
「とにかく、この鏡は空間倉庫に収納しておくか。他の場所を調べて、また同じ鏡を入手したら、そっちを使ってみればいい」
その言葉に2人とも異論はないのか、大人しく頷きを返してくる。
こうして再び12階の探索を続けていき、幾つかの魔法が込められた宝石を入手しつつ、シャドウを倒していく。
そうして階段を見つけ、13階に上がった。
「ねぇ。そろそろ戻ってもいいんじゃない?」
「そうだな……14階を探索したら、戻るか」
俺の言葉にゆかりと荒垣は特に異論もなかったらしく、そのまま13階を探索していく。
「お」
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