734部分:第五十九話 張勲、袁術と郭嘉を取り合うのことその五
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第五十九話 張勲、袁術と郭嘉を取り合うのことその五
自分もだ。向かい側からその菓子に食らいのであった。誰もがそれを見てだった。
「な、何と」
「そこまでする!?」
「っていうかもう」
「完全にこれは」
誰がどう見てもであった。
「怪しいっていうか妖しい」
「どうなっていくのかしら」
「ここまでいくと」
「えっ、そんな・・・・・・」
そしてだ。張勲もぎょっとした顔になっていた。そのうえで言うのだった。
「私だってそこまではまだなんですよ」
「そんなこと知ったことではないわ!凛は絶対に渡さぬのじゃ!」
小さな身体で郭嘉を抱き締めながらだ。あくまで言う袁術だった。
そんな彼女達を見ながらだ。曹操はまたしても溜息を出すのだった。
「こうなってるのよ」
「ううむ、これは」
「予想外なのだ」
「私もよ」
曹操は唖然となっている関羽と張飛に述べた。そうなっているのは二人だけではなく劉備達全員がであった。そうなってしまっていた。
「まさかねえ。この三人が」
「しかしそれでいてだ」
「妙に納得できるのだ」
こうも言う関羽と張飛だった。
「この組み合わせは」
「何か入られないものがあるのだ」
「そうなのよ。だからね」
曹操も納得しざるを得ないという顔である。
「どうしたものか困ってるのよ」
「とりあえず置いておくしかないんじゃないのか?」
馬超の考えはこうしたものだった。
「こりゃどうしようもないだろ」
「そうだな。まさか袁術殿と郭嘉殿がだとは思わなかったがな」
趙雲も今は何もしようとしない。
「だが私も納得しているのは確かだ」
「けれど何か危なくないですか?」
「そうです」
孔明と鳳統は困った顔になっている。
「袁術さんと張勲さんも危うかったですけれど」
「郭嘉さんが入ると余計に」
「まさかああして食べ合うなんてね」
黄忠はそこを指摘する。
「初対面の筈なのに仲がいい・・・・・・どころじゃないわね」
「ううむ、私もできれば」
魏延はそんな二人を羨ましそうに見ている。
「桃香様とああして」
「あんたどさくさに紛れて何言ってんのよ」
馬岱はそんな魏延を横目で見ながら突っ込みを入れた。
「そうなったら本当に言い逃れできないわよ」
「まあとにかくここは」
劉備が最後に言った。
「三人はそっとしておいてあげて」
「それしかないわね」
曹操も完全に匙を投げてしまっている。
「作戦会議ね」
「むっ、これからのことか」
「そうですね」
曹操の言葉でようやく我に返る袁術と郭嘉であった。
「それでは凛よ」
「はい、席に着きましょう」
「そうですね。反乱平定が第一ですから」
張勲も二人のその言葉に頷く。
「では今から」
「うむ、で
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