131章 ゆずの『夏色』と『栄光の架橋』を歌う信也
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高田充希は、テーブルに紅茶やコーヒーを運びながら、
笑顔でそう言う。
「ありがとう。充希ちゃん。でも、なんかね。あっはは。
おれや、おれらのバンドがモデルのマンガや映画のほうが、人気絶頂なので、
なんか、微妙な心境のおれたちですよ。あっははは」
信也は、そう言って、とぼけた顔で笑った。
「お兄ちゃんたちのクラッシュビートだって、人気はあると思うわ!
ただ、ちょっと前のようにCDとかは、売れにくくなっているのは確かなんでしょうけど」
信也の妹の美結はそう言った。
「ほんとにそうよね、美結ちゃん。CDも売れない環境よね。
いまは、無料の音楽聴き放題のアプリとかも、
ネットで探せば、いくらでも見つかるみたいだし」
落合裕子がそう言って微笑む。
「充希ちゃん、ゆずの『アロハ』は売れてるのよね!わたしも買っちゃったけど。
わたしも、すっかり、ゆずのファンよ。うっふふ」
充希より1つ半ほど年下の、充希と仲のいい沢口貴奈がそう言った。
「ゆずの20周年のベストアルバムだからね。おかげさまで、売れたみたいよ。貴奈ちゃん」
充希は、ゆずが大好きだ。この店の名前もそれで、『ゆず』だ。
「ゆずの『夏色』とか『栄光の架橋』とか、おれも大好きですよ。
『夏色』なんて、少年のころにもどったような気分にさせてくれる歌だよね!あっははは」
信也はそう言った。
「しんちゃんって、少年の心を忘れない人だから、
わたしたちも、しんちゃんを主人公にして、マンガを描きたかったのよ。ねえ、由紀ちゃん」
マンガ家の青木心菜はそう言って微笑む。
「そうなんです。しんちゃんって、マンガの主人公にピッタリだと思います。
映画でも、しんちゃんが、ご自分で、しんちゃんの役を演じていただきたかったです!
わたしとしては」
心菜とマンガを制作している心菜の親友の、水沢由紀はそう言った。
「おれは、役者なんて無理ですよ。セリフって覚えるの苦手だもの。あっははは」
「あの・・・、しんちゃんにも気に入ってもらえるような、
けっこういい音の出る、ギブソンのギターがあるんですけど。
しんちゃんは、ゆずの『夏色』も『栄光の架橋』も、
弾き語りがとても上手だって、貴奈ちゃんから聞いたんですけど。
もし・・・、聴かせていただけたら、すごく、うれしくて、わたし、幸せなんですけれど」
充希がそう言った。充希も椅子に座って、
みんなとの会話を楽しんでいる。
「しんちゃんのゆずの歌、わたしも聴きたいです!」と、女優や歌手をしている貴奈が言った。
「わかりました。じゃあ
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