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マイ「艦これ」「みほ2ん」
マイ「艦これ」「みほ2ん」第72話<艦娘よ永久に:終結>
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「シッ」
利根と青葉か。

……しかし現実に地元の期待を背負っているという自覚を地域住民と直に接し肌で感じることは、隊員にはとても重要で必要なことだ。艦娘たちの間にも自然に誇り高い雰囲気が醸成されていく。
「イイねぇ」
「はい、お姉様」

「各自、乗車!」
号令とともに私と寛代、それに日向は運転台に。あとは後部へと素早く乗り込む。そして日向がエンジンをかける。

外では、まだ万歳が続いていた。別に出征するわけでは無いが、ある意味これは私たち美保鎮守府の新しい出陣なのだろう。

 肩に妖精さんを乗せた日向が報告する。
「司令、すべて異常なしです」
「よし、出せ」
「はい、出発します」

 日向と妖精さんの敬礼とともにトラックは滑るように走り出した。
手袋をした私は窓から両親に敬礼をする。父親もまた敬礼をし母親は手を振っていた。

 トラックが実家の前を通り過ぎると後部からは艦娘たちが両親や近所の人たちに手を振っていた。周りの人たちも一斉に手を振っている。

「今後は、お盆だけじゃなくて……もっと何度も実家に来るべきかな?」
私が呟くように言うと日向も妖精さんも頷いていた。

 それは個人的に、というよりも美保鎮守府として公的にもっと境港地域とは交流すべきだ。それが地元への貢献になるだろう。

 やがてトラックは大通りに出た。
私は日向に言った。
「どこかで大淀さんたちにも、お土産を買って帰らないとな……」

すると寛代が私を小突く。
「何だ?」

見ると、彼女は既にお土産を持っていた。
「は?」

それを見ていた日向が笑う。
「祥高さんが、既に準備していました。あとお母様からも」

それを聞いて私は『女性はさすがだな』と思うのだった。

 幹線道路を走ってトラックは美保鎮守府正面玄関に到着した。
鳳翔さんと大淀さん、それに第六駆逐隊と島風たちが出迎えてくれた……単なる休暇なのに。

「全員降車、整列!」
祥高さんが停車と同時に大声で号令をかけた。
休暇メンバーは整列して点呼終了。

続いて私は大淀さんから報告を受ける。
「司令、昨日から今朝にかけて異常はありませんでした」
「ご苦労だった」

私は、そのまま艦娘たちに命令する。
「よし。解散」

バラバラと散らばる艦娘たち。

 大淀さんに付いて来た霞は相変わらず無愛想であった。
私は彼女に声をかける。
「霞も、ご苦労だったな」

(ふん)
……といった感じで視線をそらした彼女だったが意外と嬉しそうだった。この娘もこの先、成長していくのだろうな。

 その他、大淀さんから細かい引継ぎを受けた祥高さん。いくつかの項目を確認して頷いていたが直ぐに私に近寄る。

「どうした?」

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