フリードと聖剣エクスカリバー(偽物)
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ただけだ。
仲間もできて、生活も得て、名前も与えられた。生き甲斐のも主でもあるリアス・グレモリーに貰った。
これ以上の幸せを願うのは悪いことだ。悪いに決まっている。
想いも果たすまで、同志たちの文を生きていいなんて思ったことなど・・・・・・ッ!!
異常な気配を察し、僕は瞬時に魔剣を作り出した。殺気だ!
−ギイィィィィイインッ!−
雨の中で銀光が走り、火花が散った。
殺気の方向へ体を向けた時、長剣を振るう何者かが襲いかかってきた。
相手は神父の格好をしていて、こちらに明確なほど強烈な殺気を飛ばしてきている。
「やっほ、おひさだね」
嫌な笑みを見せるその少年神父を僕は知っていた。
白髪なイカレた少年神父・・・・・・フリード・セルセン。先日の堕天使との一戦で僕たちとやりあった輩だ。
・・・・・・相も変わらず癇に障る笑みを見せてくれる。
「・・・・・・まだこの町に潜伏していたようだね? 今日は何の用かな? 悪いけど、いまの僕は至極機嫌が悪くてね」
怒気を含んだ口調で言ってみるが、彼はあざ笑うだけだ。
「そりゃまた都合がいいねぇ。すんばらしいよ! 俺っちのほうは君との再会劇に涙涙でございますよ!」
ふざけた口調は健在か。本当に、腹が立つよ。神父ってだけで憎いのにね。
左手にも魔剣を創ろうとした時、彼の振るう長剣が聖なる輝きを発し始める。
ッッ! あの光は! あのオーラは! あの輝きは!
・・・・・・誰が忘れるものか!
「神父狩りも飽きてたところでさ、ちょうどいいや。お前さんの魔剣と俺様のエクスカリバー、どちらが上か試させてくれないかね? ヒャハハハハ! お礼は殺して返すからさ!」
そう、彼の持つ剣は聖剣エクスカリバー、そのものだ。
エクスカリバー・・・・・・僕が、僕らの人生を壊した元凶が、コイツが持っていたなんて!
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
今ここで、聖剣を破壊する! 何としても!!
振り下ろした魔剣をフリードは難なく受け止めた。
「ヒャハハハハ! 随分と殺気を出すね君! そこまで聖剣が嫌? 悪魔だから? それもと・・・・・・聖剣計画で適合できなかった不良品だからかな?」
ッ!! 僕を、僕たちを・・・・・・!!
「不良品と呼ぶなぁぁぁぁぁぁ!!」
「近くでギャァギャァ騒ぐんじゃねぇよ!!」
−バキィィィィ!!−
!! 僕の魔剣が聖剣に叩き折られた。
「聖剣に対応できなかったテメェを不良品呼ばわりして何が悪い? 事実だろうが。聖剣に対応できなかった不良品風情が。みんな死んじまったくせに無様に生き延びたと思ったら今度は悪魔になったのかよ。ヒャハハハ。聖剣じゃなくて、魔剣を扱うなんて不良品らしい武器じゃねぇか」
ッ、この!
再び魔剣を創
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