フリードと聖剣エクスカリバー(偽物)
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く!
よっしゃ! この調子なら優勝も楽だな! 後は俺が何とかボールから逃げていけばいいだけだ!
そんなことを思っていたら、一人豪胆な野球少年が俺から木場に標準を変えやがった!
「クソォ! 恨まれてもいい! イ死ねイケメンめぇぇぇぇ!」
おぉっ! イケメンへの憎悪が大きかったのか、木場にボールを打ち出しやがった! そのまま当てられちまえ! かと思ったが・・・・・・。
「何ボーッとしてやがるんだ!」
遠い目で試合に集中していない木場のもとへ、俺は毒づきながらも駆け寄り、庇うように前へ出る。
「・・・・・・あ、イッセー君?」
あ、イッセー君? じゃねぇだろ! 何やってんだお前は!
ボールが迫る! くそ! こうなったら止めてやらぁ!!
と思っていたら急にボールの軌道がズレた。フォークボールのように降下していく球体は、勢いは衰えず俺の下腹部へ。
−ドォォォォォォォンッ!!−
「ッ!?」
ちょ、直撃するボール。
・・・・・・玉が、俺の玉に・・・・・・。
「ぐはっ!」
俺はあまりの痛さに股間を抑え、倒れ込んだ。こ、この答えようのない痛さは・・・・・・男子だけがしる痛み。
駆け寄ってくる部員たち。部長が俺を抱きかかえる。
「ぶ、部長・・・・・・。た、ボールが、俺の・・・・・・」
「ボールならあるわ! よくやってくれたわね、イッセー! さて、私の大切な後輩をやった輩を退治しましょうか!」
お、お姉さま、目がマジッス。
てか・・・・・・マジで、た、玉が・・・・・・。息もできねぇ。
「こりゃぁ相当キツイな。子猫・・・・・・一誠の奴を安全な場所まで引きずって運んであげてくれ」
「・・・・・・はい」
っておい棟夜。人を荷物みたいな言い方してんじゃねぇよ。
むんずと、俺の襟が掴まれずーりずーり引きずられていく俺。さすが怪力少女・・・・・・俺を運ぶのに無表情ですぜ。
そして体育館の一角に置かれた俺は股間を抑えたまま試合を見ることにした。
「イッセーの弔い合戦よ!」
部長の怒りの気合の入った声が聞こえてくる。後部長、俺はまだ生きてます・・・・・・もう一つの俺の玉は死にかけてますけど。
そしてまぁ俺のいなくなったオカ研は快進撃をしていき俺も途中で復帰して、優勝と言う形で部活対抗戦を終えたのだった。
ザーっと、外は雨模様だ。大会が終わった後が幸いだった。
−パン!−
雨音に混じって乾いた音が響く。部長に叩かれたからだ。俺ではなく・・・・・・木場だ。
「どう? 少しは目が覚めたかしら」
釣り目の部長。かなり怒ってらっしゃいます。
部活対抗戦は優勝という形で納めたのだが、一人だけ非協力的な奴がいた。木場のことだ。
それでも何度か貢献しては
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