733部分:第五十九話 張勲、袁術と郭嘉を取り合うのことその四
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第五十九話 張勲、袁術と郭嘉を取り合うのことその四
「やれやれだな」
「どうにかならないのか?」
「どうしようもないんじゃない?」
「そうよね」
「これは」
どちらもだ。こう話すのだった。
「この状況は」
「まさかこうなるなんて」
「この三人が」
見ればだ。袁術と張勲がだ。郭嘉を挟んで何かを言い合っていた。
張勲はだ。いつものにこにことした顔で主に言っている。
「私と凛ちゃんはもうできているんですよ」
「だからそれは駄目なのじゃ!」
袁術は泣きながら張勲に抗議していた。
「凛は取るななのじゃ!」
「だって私達仲いいんですから」
「わらわと凛はもっと仲がいいのじゃ!」
「私達同じ二十三歳の教えに入っていますから」
「何っ!?何じゃそれは」
それを聞いてだ。袁術の顔が強張った。
そのうえでだ。楽就に問うた。
「黄菊、何じゃそれは」
「七乃さんが提唱している集まりなんですけれど」
「そんなものがあったのか」
「何でも十七歳に対抗してのそうです」
こう主に話す楽就だった。
「二十三歳から永遠に歳を取らないとか」
「わらわ達は全員十八歳以上になっておるのじゃが」
こんなことを言う袁術だった。
「そんなものがあったのか」
「はい、どうやら」
「ううむ、ではあと五年じゃな」
あくまで自分を十八歳とする袁術だった。
「わらわがそれに入られるのは」
「っていうか美羽様」
「入られるのですか?本当に」
それを聞いてだ。楽就だけでなく紀霊も彼女に問うた。
「その二十三歳とやらに」
「まことに」
「あと五年後じゃ」
本気の顔で言う袁術だった。
「そうする」
「ううん、それならいいのですが」
「いいの?本当に」
思わず揚奉に問う紀霊はこんなことも言った。
「美羽様がまた怪しげなことしだすけれど」
「けれど美羽様らしいから」
「いいっていうのね」
「私はいいけれど」
それでだというのだった。とにかくであった。
袁術と張勲はだ。まだ言い合っていた。袁術はだ。
いきなり郭嘉を抱き締めてだ。こう言うのであった。
「凛は誰にも渡さないのじゃ!」
「あっ、美羽様」
そしてだ。郭嘉もまんざらではない顔で顔を赤らめさせて言う。
「そんな、私には華琳様が」
「主はおるのはわかっているがわらわと凛は親友同士なのじゃ」
こう言う袁術であった。
「だから絶対に誰にも渡さんのじゃ」
「ですから」
しかし張勲は余裕の表情のまままた言う。
「凛ちゃんと私はもうですね」
「ええい、それならじゃ!」
勢い余ってだった。袁術は。
卓の上にあった。菓子を一つ手に取ってだ。郭嘉に手渡してだ。
「さあ、これをじゃ」
「はい、そのお菓子を」
「まず
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