第百二話 奴らがやって来た
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廷の人事異動が行われたのですが、ビックリすることがありました。
あのグレーザー医師がグリューネワルト伯爵夫人の侍医になりした。本来なら母様の侍医になって、ヘルダー大佐とか、黒マントとかを紹介してくるんですが、それが此方に来ないで向こうへ行くのは何があるのでしょうか、まあ此方の女官から侍医から何から何まで、爺さんの手の者に成っているんで、適当な奴らが入ることが出来ないんですよね。
まあそれは置いといて、母様のベーネミュンデ侯爵邸を守る宮中警備隊になぜだか彼奴が居る!絶対可笑しいやい、しかも所属は憲兵隊のはずだったし彼奴はラインハルトを殺す為に後々動くんじゃ無かったっけ?
あーーーーーーーーーー、思い出した!!奴はアスカン家の一族で母様が呼んでラインハルト暗殺を命令したんだった。つまり今の真っ白な母様では、彼《かのじょ?》は単なる変な人なんだ。
しかし、OVAで見たんだけど、ホントにあんな化粧しておかま言葉なのか、ある意味アスカン家の一族だから忠誠心は有るはずなんだよね。
母様はアスカン家にかなりの確執があるから、アスカン家関係の人物は嫌がるんだけど今回は喜んでいるんだよね、今度お茶会で紹介するって言ってるし。んー母様は腐女子だったのだろうか?
帝国暦481年9月15日
■オーディン ベーネミュンデ侯爵邸
今日はあのお釜少佐とのお茶会です、母様と私とお釜さんの三人ですが、私は、はっきり言って牽きまくりですが、母様は全然平気なようです。やっぱ母様腐女子だ!!
化粧して口紅までした状態で挨拶してくるんです。
「テレーゼ皇女殿下、ベーネミュンデ侯爵夫人、ご機嫌麗しく。私グレゴール・フォン・クルムバッハと申します。この度ベーネミュンデ侯爵邸の警備を任されました、此ほどの名誉はございません」
「グレゴール、久しぶりですね。此から宜しく願いますよ」
母様、スルーですか?
「御意」
「テレーゼも声をかけてあげなさい」
「はい、クルムバッハ、お母様を守って下さいね」
「御意でございます、この命にかけてお守り致す所存です」
うわー姿形は変だけど真面目だ。
「妾とクルムバッハは幼い頃から遊び相手でな、良く女装させて遊んだものじゃ」
えーと、お釜少佐を作ったのは母様と言うわけですか・・・・・。
「あの頃は、遊んで頂きましたわ」
「あれ以来じゃな、そちが女装に目覚めのが」
「そうでございます、素敵でございました」
あーあー、まあ此なら、ラインハルトを殺しに行くことは無いな、しかしグレーザーはどうなんだろうな逆にグリューネワルト伯爵夫人に協力して私を殺しに来たりしてね。まあ、黒アンネローゼが出ない限りはそんな事が起こらないだろうから、ヘルダー大佐も黒マントも宝の持ち腐れだね。
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