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異説外伝『知られざる異次元体』
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空間に叩きつける!
眩しい光が凝縮された破壊弾、ノヴァクラッシュ!
プラズマアサルトによって発生した電離現象がなければ、そのまま異次元体の攻撃に飲み込まれていただろう。
エーテルアサルトを全開にし、聖剣の質を上昇させる。
開放されたノヴァクラッシュと異次元体の衝撃波はしばしの間、閃光が何度も生まれる膠着状態を演出した!
しかし……

「…かはっ!!!」

三撃目、四撃目を相殺され、五撃目が確実にカズハを捉える!
人間の動作限界を遥かに超えた波状攻撃に競り負け、その身を切り裂かれる!
異次元体が織りなす無限波動は、カズハの超波状攻撃クアトロフルアサルトを軽くあしらってしまった。
流れ弾のように、次々とカズハの後ろを素通りする衝撃波も幾つかあるが、カズハに集中した衝撃波も相当なものだった。

(怯んでは……ダメ!!)

このまま流されてはいけない。何とか異次元体に攻撃しなければ!
方法はただ一つ。

肉弾。

この身を光速の弾丸に変えて突撃。

少ない聖痕エネルギーを解放し、ヤツに強襲を仕掛ける!

全身から閃光が溢れ、カズハの身体は激しく変容する!

対異次元体武装技術、ハイエンドアーツにおける系統の一つ、近接系統のストライクアーツ。

それは……

「ノヴァストライク!!」

可憐な少女は衝撃波の海中掻き分け、無我夢中で突っ込んでいく!
カズハは傷つく身体に振りむくことなく、弾丸のように突貫する!

――ウグアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!――

怒りなのか、それともカズハの一撃によるものなのか、いずれにせよ、異次元体が喘いでいるのは間違いないはずだ。
異次元体の中枢を打ち抜き、素通りしたカズハは再び身体を振り返る。
彼女の身体は既に限界を迎えている。
これでヤツが止まらなければ……あるいは。
聖剣を握る握力すら消失しつつある。
視界がわずかに霞む。
聴覚も反応が低下している。
そして……異次元体が再び鳴動する瞬間、それらは全て吹き飛んだ!

――ウグアアアアアア!!――

その咆哮は空間に存在する異物全てを因果地平へと吹き飛ばし、次元にさえも亀裂を入れ込む!
次元空間の切れ目から異次元が拡散し、一人のパンドラと一体の異次元体を取り囲んでいく。

「これは!!」

カズハは驚愕せざるを得なかった。
異次元に入るような違和感と共に、かつてない程の戦慄を感じ取っていた。
辺りを見回すと、カズハの視界には、決して人間が見る事の叶わない光景が広がっていた。
それは……




破壊と混沌の渦。




形容するとなれば、その言葉が最も適切かもしれない。全てが無に帰りし空間に飲み込まれた瞬間、カズハは覚悟
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