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フリージングFINALアンリミテッド
異説外伝『知られざる異次元体』
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込み、命ある者を全て光に還す忌むべき異次元体。

「……これが……おじいちゃんの言っていた……知られざる異次元体」

鋭い瞳で、カズハはその異次元体に見据えていた。

「そして……護の言っていた……次元の変革者……覇界王!」

アオイ=カズハ対知られざる異次元体。
ここから始まるカズハの敗北。
訪れるべき運命が、もう目前まで迫っていた。
震える身体を必死に抑え、聖剣をぎゅっと握りしめる。
怖い。
それも果てしなく。
生きて帰れる可能性はゼロかもしれない。
だから……
どうか……
見守ってほしい。
そして、覚えていてほしい。
アオイ=カズハが、地球ココに在いた事だけを。

――グアアアアアアアアアアアアアアア!!!――

無法の異次元体は、全てをフリージングしかねないような、おぞましい咆哮と共に姿を現した!
彼の者は、単なる産声を上げただけで流星を招きよせた!
燃え盛る星々をバックに、その異次元体は一人の少女を捉えていた!
本来の宇宙ではありえない現象が次々と起こる。終末の焔が彼女の頭上で激しく燃焼する光景は、まさに神々の黄昏を彷彿とさせる。
身も凍りつくような虚無の咆哮は、今まさにカズハを飲み込もうとしていた!

「スクランブルアクセル!!」

ハイエンドレアスキル、初歩のアクセル技術である緊急加速のスクランブルアクセル。
並みのパンドラ達では発動困難のスキルは、この時の為に開発された。
全ては、全ての多次元世界の天敵に対抗する為に。
インターバルなどかけている暇はない!
光より速く対応しなければ彼の異次元体に飲み込まれる!
ならばインターバルなど無視して一気に最高加速まで変速してしまえば問題ない!
だが、これ単体のアクセルスキルでは宇宙移動など不可能だ。

「エアーアクセル!!」

アクセルの概念を一段階超えた加速技術、空中加速のエアーアクセル。
決戦の場が虚無の大空なのは分かっていた。従来のアクセルでは全くの無力と把握していたカズハは、大空を、宇宙を、次元を加速する技術を開発した。
スクランブルアクセルと併用すれば、私にも対抗する術はある!

――ウグアアアアアアアアアアアアアアアアア――

荒ぶる異次元体の咆哮は、空間情報ごと光に分解する。いや、適切な表現を用いれば「破壊」もしくは「覇界」というべきだろうか。
隕石を!惑星を!恒星を!別次元の彼方まで光に変えていく!
無限波動に匹敵する異次元体の咆哮は、多角的な圧力をもってカズハに迫る!

(情報破壊?)

次元移動のイリュージョンターンでは捕縛される可能性が高い。未知の幻想加速スキルにとって、物理的攻撃以上に厄介なのが情報破壊である。
ならば純粋な物理回避で徹底的に対抗しよう。そう決め込んだカズ
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