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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十七話 傀儡皇女を即位させます。
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ードリヒ4世の崩御をいずこからか知ったようなのですが・・・・。」
ディッケル准将の言葉は諸提督の作り出した囂々たる喧騒の渦の中に消えていった。1万5000余隻の大艦隊が行方不明になるなど、あり得ないことだ!艦隊運用を預かる司令部、作戦を司る統帥本部は何をしていたのか!?ミュッケンベルガー主席元帥はこれを知っていたのか?いや、そもそも先のブリュッヘル、シュターデン、エルラッハ、フォーゲル艦隊も行方をくらましている、これは何かあるに違いない!!
「ロイエンタール、卿はどう思うか?」
ラインハルトは統帥本部総長に意見を求めた。
「可能性としては四つあると思われます。」
ロイエンタールが発言をした。
「一つ目はブラウンシュヴァイク率いる賊軍に合流したか。二つ目はブラウンシュヴァイクに加担しながらもこの帝都を狙おうとどこかに潜伏しているか。三つ目は我々でもゴールデンバウム王朝でも賊軍にでもなく、どこか別の勢力の下に移動したか。そして四つ目は独自に第三勢力を築き上げること、この四つのいずれかであると小官には思えますが。」
「可能性がもっともあるとすれば、一でしょうか。」
素直に考えればですが、という保留付きでフィオーナが言った。それを受けて、いや、この帝都を狙おうと陽動を展開するのではないか、いやいや、自由惑星同盟の新体制派とやらがこちらを揺さぶりにかけているのではないか、という意見も続出した。最後には諸提督たちの意見もまばらになり、皆の視線は自然とラインハルトの方を向いた。彼は一つうなずくと、
「レンネンカンプ。」
「はっ!」
「卿は憲兵隊総監として帝都の秩序維持及び情報収集に専念せよ。」
「ははっ!」
「フロイレイン・バーバラ。」
「はい!」
「帝都防衛司令官として、レンネンカンプと協力し、帝都の防備を固めよ。こと衛星軌道上の宙域についても警戒を厳にし、常に監視の目を怠らせるな。」
「了解です!」
「なお、帝都にはロイエンタール、メックリンガー、アイゼナッハ、ミュラー、ケスラー、フロイレイン・イルーナを残す。ルッツ、ワーレンは各々イゼルローン要塞、ガイエスブルグ要塞を守備し、ミッターマイヤー、ケンプはフェザーン方面の警戒に当たれ。」
また、先のイゼルローン要塞攻防戦において捕虜となった自由惑星同盟の将兵と帝国側将兵の交換については、先送りとなった。これはシャロンの「魔力」によって人形同然となった工作員の潜入を防ぐ目的である。その結果、シェーンコップはじめローゼンリッターの面々の自由惑星同盟への帰還も先送りとなったのであった。



* * * * *
「卿はどう思うか?」
ラインハルトが会議席場において発した言葉をミッターマイヤーは僚友にぶつけたのは、会議が終了して後の自身の私邸でのことだった。ロイエンタールを自身の邸
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