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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十七話 傀儡皇女を即位させます。
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シュヴァイクを野放しにすれば、星系を侵食し、我が帝国に混乱をもたらすのは必定である。これを討伐することは内乱の早期終結、そして国力回復に資することとなるであろう。」
討伐軍派遣に反対する者はいなかったが、財政面で多少意見が割れた。カール・ブラッケが財政面で苦言を呈したことをラインハルトは知っている。ここ数か月の間に10万余隻の大艦隊の連続出動は帝国経済に少なからぬ打撃を与えている。だが、彼としては戦いが長引けば長引くほど経済面により深刻なダメージがあることを知悉していた。
「そのブラウンシュヴァイクに関して、一つ気になる情報があります。」
情報部を統括しているミュラーが報告した。
「ベルンシュタイン中将が局長を務めておりました憲兵局において、彼のPCを把握いたしましたところ、このようなものが見受けられました。」
ミュラーが差し出したものを見たローエングラム陣営の面々の顔色が変わった。
「地球教!?」
「地球教がブラウンシュヴァイク公と!?」
「いや、これはベルンシュタインめと地球教との記録で有ろうが――。」
「だが、ベルンシュタインはブラウンシュヴァイク陣営に属する人間だ。その者が地球教と通じていた以上、ブラウンシュヴァイクもあるいは――。」
ローエングラム陣営の提督たちはざわめいていた。地球教の恐ろしさについては、既にイルーナがラインハルトに、そしてそのラインハルトを通じて提督たちに話をしてある。
(ベルンシュタインめ・・・・。)
ラインハルトは唇をかんだ。実はこれ以外にもベルンシュタインのPC及びその周辺書類を捜索したところ、エーレンベルク元帥の手元にあったある書類の原本が出てきたのである。正確にはねつ造の原稿であった。
アンネローゼ・フォン・グリューネワルトは後宮に上がる前に既にほかの人間の手がついていた、処女ではなかったというのである。それを目にしたラインハルトの激怒ぶりはイルーナでさえもたじろぐほどだった。彼は硬く秘していたが、彼奴を捕まえ次第極刑に処することを誓っていたのである。そしてそれは討伐に赴くキルヒアイスも同じ思いだった。
「太陽系に派遣したゼークト艦隊はどうなったか?」
動揺を押し殺しながらラインハルトは報告を求めた。
「ゼークト提督は重傷を負いましたが、一命はとりとめました。制圧完了の報告が宇宙艦隊司令長官、統帥本部に届いております。地球制圧作戦は終了したようです。」
主席副官のディッケル准将が報告するが、そのニュアンスに混ざる微妙な色の違いをラインハルトは目ざとくとらえていた。
「では、なぜゼークト艦隊は帰還しないのか?そもそもゼークト艦隊は今どこにいるのか?」
「それが・・・。」
ディッケル准将は言いにくそうにしていたが、事実を伝えるに限ると思ったのだろう。
「行方不明であります。フリ
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