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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十七話 傀儡皇女を即位させます。
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ならあなたがいきなり皇帝になろうとしても誰もついてこないから。」
即位に先立ってイルーナがラインハルトに言った。歯に衣着せぬ物言いだったが、彼はその意を汲み取ってうなずいて見せたのである。そしてこの「姉」が傀儡皇女で有ろうともその末路についてもきちんと配慮する意識を持っていることを彼は知っていた。
だが、肝心の輔弼する人間が不在だった。ミュッケンベルガー元帥は重傷、リヒテンラーデ侯爵は意識不明の重体であり、政務及び軍事を皇帝に代わって代行する人間が不在であった。
乱の首魁であったブラウンシュヴァイク公爵以下貴族連合は逃亡を図り、その半ばは捕えられたものの半ばはブラウンシュヴァイク星系に逃げ込んだのである。その中にはシュタインホフ元帥、エーレンベルク元帥ら軍の上層部、さらにブランデンブルク選定侯、ホルヴェルク宮内尚書、クナイゼナウ典礼尚書、アーヴェン内務省書等と言った政治の枢要にいた人物が多数含まれていた。これらが軒並み宮中を去ったため、帝都オーディンがむしろがら空きの様相を呈していた。残ったのは中級、下級官吏、そしてローエングラム陣営に所属した一握りの貴族たちだけである。
そんな中でラインハルト・フォン・ローエングラムの存在は一等身どころか遥か天空にまでその存在が抜きんでていたことは言うまでもなく、彼は一挙に公爵になり、イルーナ、アレーナ、オーベルシュタインらの宮廷工作により国務尚書代行及び主席元帥帝国軍最高司令官として政治軍事両面で幼帝を補佐することとなった。
同時に彼の麾下に所属していた主な将星の地位待遇は以下の通りに代わった。●は転生者を示し、【】内は役職を示す。
●イルーナ・フォン・ヴァンクラフト元帥 【軍務尚書】
オスカー・フォン・ロイエンタール上級大将 【統帥本部総長】
●フィオーナ・フォン・エリーセル上級大将 【宇宙艦隊司令長官】
ヴォルグガング・ミッターマイヤー上級大将 【宇宙艦隊副司令長官(イゼルローン方面軍)】
●ティアナ・フォン・ローメルド上級大将 【宇宙艦隊副司令長官(フェザーン方面軍)】
ジークフリード・キルヒアイス大将 【ローエングラム総司令部参謀総長】
ナイトハルト・ミュラー大将 【軍務省次長】
コルネリアス・ルッツ大将 【イゼルローン要塞司令官】
エルネスト・メックリンガー大将 【統帥本部次長】
エルンスト・フォン・アイゼナッハ大将 【補給部総司令官】
カール・グスタフ・ケンプ大将 【航空航宙部隊総司令官】
アウグスト・ザムエル・ワーレン大将 【ガイエスブルグ要塞司令官】
フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト大将 【陸戦部隊総司令】
ウルリッヒ・ケスラー大将
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