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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
お茶会の続き
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そうか。 ユーリさんは少なくともこちらに敵対意思を見せてはいないらしい。 もちろん本人の弁を完璧に信じたわけではないにしろ、それでもそうやって宣言してくれる程度には好意的なのだろう。 言葉は相変わらず尖っているけど、それはつまりただのツンデレと言うわけだ。
ほんと、この辺りが人気者の秘訣なのかねぇ。 なんて少しだけ嫉妬してしまった。
「ユ、ユーリさんのことなんて大嫌いなんだからね!」
「なんでツンデレ風なんですかねぇ??」
「べ、別にユーリさんのことが大好きなだけなんだから……勘違いしないでよねっ!」
「言い方だけツンデレで言ってる内容はデレデレじゃねえか! つーかなんでこんなところでまで漫才しなくちゃなんねえんだよ」
「とか言いながら律儀に突っ込んでくれるから好きだよ」
いやもう本当に。
「で、そろそろいいだろ?」
ユーリさんは頼んだパフェを完食してから唐突にそう切り出した。 今までの気の抜けた表情から一転して真剣な表情になる。
「そろそろって言うと?」
「とぼけんなよ。 お前、なんか言いたいことがあっるんだろ? だから俺を連れ出した。 違うのか?」
「……勘が良いって言うべきかな。 ちなみにどうして気付いたの?」
「そうでもなきゃお前が俺と2人で外に出るなんてあるわけないからな。 百歩譲って好意的だとして、それでもお前がわざわざ2人きりなんて状況作ったんだ。 俺じゃなくても察するっての」
「僕、そんな排他的に見える?」
「それ以外にどう見えると思ってたんだよ」
「ごもっとも」
ひょいと肩を竦めたのは降参の証だ。 ユーリさんの察しが良いだろうことはそれこそ察していたけど、だからと言ってここまで簡単にこちらの真意を見抜かれるなんて思ってもいなかった。 なるほど舐めてかかると痛い目を見ることになりそうだと、僕は緩めていた気を引き締める。
敵対の意思はない。 それは確かだ。 少なくとも僕にユーリさんをどうこうしようと言う考えは今のところはない。 それでも言っておかなければならないことと刺しておかないといけない釘とがあった。
まさか水を向けられるとは思っていなかったけど、それでも好都合なのは間違いない。 早々に切り出して早々に終わらせるとしよう。
「いやなに、そんな物騒なことじゃないよ。 さっきから言ってる通り僕とアマリはユーリさんたちに対して好意的だ。 友好的、なのかもしれないね。 隔意はないし敵意もない。 まずこれは前提」
「ああ」
「それを念頭に置いてちょっとしたお願いなんだけど、僕とアマリのスキルに関して口外しないで欲しいんだ。 その代わり僕たちはユーリさんたちの情報を誰にも言わないことを約束するよ」
「それがお願い、か…
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